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2023-06-19 10:38

ツイキャスの仕組みと特徴、収益化について解説

動画の視聴需要が年々拡大するにつれ、ライブ配信のニーズも増加傾向になってきています。YouTubeや TikTok、Instagramなどの動画配信メディアやSNSでも実装され、最近はツイキャスやShowroomなどのライブ配信に特化したプラットフォームも人気になってきています。

ライブ配信には、編集された動画にはない臨場感と相互コミュニケーションがリアルタイムでできるという楽しさから、若者を中心に大きな盛り上がりを見せています。
17 LIVEやBIGO LIVEなど、有名人や世界に向けて発信する人気インフルエンサー向けのライブアプリから、ニコ生やふわっちのような素人が内容のパンチ力で配信するものまでさまざまです。

なかでもツイキャスは、有名芸能人から素人まで幅広いライバーが活動しているプラットフォームとして知られています。2010年にモイ株式会社によりサービスが開始され、まだライブ配信といえばニコニコ生放送しかなかった頃に無料でライブ配信ができるプラットフォームとして人気を博しました。

現在では多様なライブ配信アプリがありますが、時代の変化に対応して課金制度やラジオ配信などの機能を追加し、現在も2,000万人以上のユーザーがいるメガライブ配信サービスとなっています。

ツイキャスの仕組み

使い方 ライブ/ビュワー

ツイキャスは、配信する側と視聴する側で別のアプリを利用します。配信者は「ライブ」アプリを、視聴者は「ビュワー」アプリを使います。
利用するには登録する必要がありますが、ツイッターやFacebookアカウントを利用してログインすることができます。

スマホ/PCどちらのデバイスからもログインして配信することが可能です。他の動画配信サービスのように動画のアップロードの項目がなく、ライブ配信に特化していることが特徴です。

ラジオ/トーク/ゲーム/コラボ配信

ツイキャスの配信方法は一様ではありません。音声のみのラジオ配信からゲーム実況、VTuber、トーク配信、コラボ配信までライブ配信という形式であれば、多用な方式に対応しています。

○標準 標準のソロ動画配信

○高画質 高速回線を利用した1080pフルHD高画質配信。

○ラジオ 音声と画像のみのラジオ配信モード。映像は配信されません。

○コラボ・ペア 映像配信を2人対談形式でコラボ配信することができます。

○ラジオ・コラボ2 音声と画像のみの配信を2人でコラボできます。

○ラジオ・コラボ8 音声と画像のみで最大8人でコラボできる機能です。

○低画質 3G回線などの回線状況の悪い環境でも円滑に配信できるモードです。

この他にVTuberモードがありますが、VTuberモードは別途専用フォームから申し込みして登録してから配信する必要があります。

レベルアップシステム

ツイキャスには、配信を継続するごとにレベルアップし、使える機能が増えるシステムがあります。通常のプラットフォームでは、有料で課金して機能を増やしていくものです。

しかし、ツイキャスの場合は、積極的に利用してレベルを上げればコラボ配信の機能がアップしたり、レベルの表記がされることで配信者のレベルを認知して視聴率を上げることにつなげることができる特徴があります。

レベルは1~50まであり、初期値は1になります。レベルアップするためには累計視聴時間を増やしていく必要があります。累計視聴時間は、視聴者ひとりひとりの視聴時間の合計値です。投げ銭として贈られるアイテムは、レベルアップには関係しません。

レベル4になると映像のコラボ配信が4人まで可能になり、今までできなかったサービスが使えるようになります。

レベルアップすると、自分とサポーターにサービスポイントがつきます。このポイントは投げ銭アイテムの使用に使えるポイントです。
そうすることで、サポーターとライバーが相加相乗で得するシステムになっています。

ツイキャスには、このレベルとMP、星によって評価が視覚化されています。この評価が多面的に視覚化されていることがツイキャスの大きな特徴でもあります。

MP/アイテム/収益化アイテム

サポーターがライバーに送ることができるアイテムにはいくつかの種類があります。ポイントとMPという2つの単位で数値化されています。
ポイントは、いわゆる単価に値するもので、無料で手に入るものもありますが、有料で手に入れる際には1p=1円で換算します。

MPというのは、やはりアイテムに付与されているものですが、これは使うとライバーに加算され、ライバーの人気の指標になります。アイテムMPが高いとランキングで上位に表示され、ライバーは多くの人の目につきやすくなるのです。

これらのアイテムは、収益化につながるものとつながらないものがあります。
簡単にいうと視聴者が、有料で購入した特別収益化対象アイテム「お茶爆」は収益化され、無料で使える「「拍手」やお茶」をはじめとするおよそ100P以下のアイテムは換金されません。

お茶もお茶爆もイイネボタンと同じようにライバーを盛り上げるためのアイテムですが、特別収益化対象アイテムであるお茶爆は、ライバーの収益に直結します。

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例)お茶爆150

売上:5,000円

ライバー収入:3,500円
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上記のようにお茶爆の約7割の売り上げがライバーの収入になります。お茶爆は、有料でポイントを購入しないと手に入れることができません。
ライバーを金銭面でしっかりサポートしたいなら、お茶爆を購入して贈ることが肝要です。

お礼

この特別収益化アイテムを使用して投げ銭をしたサポータに対してお礼をすることができるシステムがあります。
配信終了後にお礼マークを贈れる他、動画や音声ファイルを個別に贈ってお礼を伝えることができます。

お礼マークを贈ったサポーターにはお礼マークが表示され、有料アイテムを贈った人ならではのスペシャルなサービスを享受できるのです。
お礼を贈ることで、サポーターとライバーは強固な関係性を築くことが可能になり、より有意義なライブ配信を楽しむことができます。

お団子による収益化

また、「お団子」を集めることも収益化の対象になります。
ツイキャスのポイントは、毎日100p無料でもらえますが、無料ポイントは最大で100pです。つまり、100p分の無料ポイントは毎日使っても減っていきません。

多くのサポーターがこの無料ポイントを利用して、アイテムを購入し、ライバーを応援します。これらのアイテムをライバーに贈ると「お団子」というサービスが2020年からつくようになりました。

お団子は、無料アイテムでもついてきますし、有料アイテムだとより多くのお団子を贈ることができます。このお団子は、アイテムをもらうばかりではなく、配信の録画を視聴することによっても貰えるシステムになっています。

お団子は、有料アイテムとは別で課金されるので、ライブ配信中はこのお茶爆とお団子によって収益化が可能になります。
気をつけなければいけないのはお団子には、180日という有効期限があるので、定期的に換金しないとなくなってしまいます。お金ではなく、食べ物で表現されているのは、賞味期限と同じような体裁であるためと考えられます。

ランクアップの指標

ツイキャスは、ランキングがトップページの上位に表示され、かつライバーごとに星マークが表示されることで、人気のあるライバーがわかりやすいように構成されています。
ランキングと星の数は、MPの数が指標になっています。MPが多いほど上位に表示され、星の数も増えるので、アイテムを多く受け取るほどに人気ライバーであると認知されます。

星マークは、3つの星を半分ずつで換算して6段階で表示されます。星の数の増える目安は明らかにはなっていないですが、おおよそMP100で1星、MP500で2星、MP1,000で3星とされています。

サポーターの指標/特典

ライバーはMPが増えるほどにランクアップし、星の数が増え、高い評価がされていくシステムになっています。そして、この星の表示は配信する側だけではなく、サポーター側にもつきます。サポーターが、アイテムをライバーに贈るとこの星がつくようになります。
この星の数は、ライバーがレベルアップすると一旦消えてしまうので、レベルアップしたら新たにアイテムを贈ると星がつきます。

ライバーは誰が自分をたくさん応援してくれているのかを、この星を見ることによって確認できます。サポーターもライバーに自分を知ってもらうために、できるだけ多くの星をつけたいので、アイテムをたくさん贈れるようになるわけです。

ランキングは、ライバーだけではなく、サポートする側のサポートランキングというものもあります。このランキングもやはりアイテムMPによって決定されるので、MPが高いほど上位に表示されます。つまり、サポーターもまた、このランキングと星の数によってライバーに評価されるという相互評価システムが構築されているのです。

サポートしているライバーがレベルアップすると、サポーターはプレゼントポイントをもらうことができます。そしてこのプレゼントポイントは、サポーターランキングの30位以内に入っていると、レベルアップポイントというさらなるポイントをもらうことができます。

ツイキャスは、ライブする側だけではなく、サポートする側も有益になるような独特のシステムになっているので、ライブする側だけではなく、サポートする側のモチベーションも高める要素がふんだんに含まれています。

メンバーシップによる収益化

ツイキャスは、2020年からサブスクのファンコミュニティ向けの有料メンバーシップサービスを開始しました。コアなファンがいる人気の配信者が、会員限定に配信する有料のサービスで、ライバーの新たな収入源となっています。

メンバーシップ機能には専用のサービスがあります。

・デジタル会員証

・会員バッジ

・限定アイテムの作成

・限定配信

・限定コミュの作成

・月額500円〜10,000円の定額配信サービス機能

上記のようなツイキャスならではのサブスク制度による特典がついています。このメンバーシップサービスはひとつのアカウントで3つまで作成することができ、さまざまなファンサービスを月額有料で提供することができます。

このようなサービスが付加されたことで、ライバーはアイテムによる収益だけではなく、サブスクによる安定収入を得ることも可能になります。
このように様々な収益化のシステムがついたことで、ライバーがビジネスとしてライブ配信をできる可能性が広がりました。

ライブ配信サービスというジャンルの中では、ツイキャスは群を抜いてユーザー数が多く、月間ユーザー数220万人という日本最大の配信サービスと言えるでしょう。
コロナ禍以降、オンライン化がさらに拡大する現代においてライブ配信サービスの需要は拡大していくと考えられます。

ライブ配信というのは、対人コミュニケーションが減少している時代の中で、数少ない相互コミュニケーションの場になります。
ライブ配信の質やサービスの向上が、今後のオンラインビジネスのあり方に大きな影響を与え、未来を担うことは間違いありません。

LOCUSではライブ配信からWebCMまで、ビジネスにまつわる幅広い動画活用のコンサルティングを行っておりますので、ビジネスで動画を活用することに興味がございましたらお気軽にお問合せください!

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