ダウンロードゲーム市場で7作を生み出した「脱出アドベンチャー」シリーズ、街育成シミュレーションゲーム「大開拓時代」など、これまでLOCUSが担当したアークシステムワークスのプロモーション動画(PV)は約30本。今や動画はゲームのプロモーション活動に欠かせないツールになっています。
アークシステムワークスの動画施策やPV制作で心がけていることなどについて、同社プロデューサーの島田聡氏にうかがいました。
ただ一方で、ゲーム機自体の高性能化が進んで映像を再生できることが当たり前になり、さらにYouTubeやニコニコ動画など、動画でゲームをアピールできる場も増えていました。そうした時代の流れを感じながら、これからはダウンロードゲームもPVをもっと活用すべきだと思うようになり、動画に取り組み始めたのです。
ゲームのクオリティに対するユーザーの評価基準が高まる中、PV制作まで自社でやることで人材面のバランスが取れなくなっていました。それだったら、我々はゲーム制作に集中して、PVは専門家に任せたほうがいいということになったんです。その頃ですね、LOCUSさんと出会ったのは。こちらからコンタクトをとったら営業担当の方がすぐに来てくれて、「なんてフットワークが軽いんだろう」と感動したことを覚えています。
しかしそうした段階を経たおかげで、今ではLOCUSさんにお願いしたPVで仕上がりにギャップを感じることはありません。それよりも、「なるほど、こういった見せ方があるのか」と発見することが多いですね。私たちは、構成書は作れても、動画の技術や演出の引き出しはあまり持っていません。ですから、LOCUSさんに出す要望は漠然としたものになってしまいます。それでも、タイトルのシナリオやキャラクターなど、どこを活かせば魅力が伝わるかを熟考したうえで、高い完成度で要望に応えていただける。
また、当社では、海外向け、国内向け合わせて年間数十本のタイトルを発売しています。その大半がどうしても夏休みや年末など特定のシーズンに集中しますので、PVに関しても急にバタバタとお願いしなければならないことがあるのですが、そんなときでも期待以上の結果を出してくれるのでいつも感謝しています。
同時にダウンロードゲームもタイトルが年々増えて、多くの会社が差別化やPR戦略に躍起になっています。プラスの効果というより、「動画を作らないほうがマイナス」といった感覚が近いかもしれません。「このゲーム、動画もないの?」とお客様からの評価が下がらないように。
当社がPV制作の際に常に心がけているのは、ゲームの内容、おもしろさをお客様の目線でわかりやすく伝えることです。もちろん、インパクトのある映像で「なんだろう、これ?」とさらに興味を持ってもらうという導線もあるかと思います。しかし、私は奇をてらわない動画のほうがお客様に安心感を与え、結果的にロングセラーにつながると考えています。
動画の制作だけでなく、最先端の動画マーケティングの知識やノウハウを持っていて、そうした相談ができるのもLOCUSさんの強みですよね。これまでとは違った切り口で成果を上げる方法論や、PV以外の動画の活用法など、LOCUSさんにアドバイスをいただきながら、これからも動画をどんどん活用していきたいと考えています。
1988年創業。海外や国内に向けて、家庭用から業務用まで幅広いゲームソフトを年間30本以上開発。長年培った実績を活かした高い技術とオリジナリティあふれるゲーム開発には定評がある。主なタイトルに『ギルティギア』シリーズ、『ブレイブルー』シリーズ、『くにおくん』シリーズがある。
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