コロナウイルスの影響により、店舗の休業や閉店を余儀なくされたバンズダイニング。会社を存続させるため、新たに「通信販売事業」を立ち上げました。「伊達のくらの牛タン」の存在やこだわりを知っていただくために、映像を活用し、訴求ポイントをテキストや動画で視覚的に伝えられるのではないかと考え、計2本の動画を制作しました。今回は、代表取締役社長の塙氏と食品製造販売部(EC事業部)の山下氏に、動画活用に至った背景や実際の効果などを伺ってきました。
(左)食品製造販売部(EC事業部) 山下氏 (右)代表取締役社長 塙氏
・通信販売事業の立ち上げを機に、「伊達のくらの牛タン」の存在やこだわりを知ってもらうため
・公式通販サイト滞在時間45秒→1分40秒、直帰率80%→33%に改善
・仕事に対するモチベーションや、牛タンに対してのブランディングも深まった
※本インタビューはZoomを使用してオンラインにて実施いたしました。
※インタビュー内容は動画でもご覧いただけます。再生ボタンをクリックすると動画が流れます。
代表取締役社長 塙氏:弊社、バンズダイニングは、約42年ほど飲食店を経営しております。千葉・東京・仙台を中心に約20店舗ほどの和食・洋食・焼肉と、様々なジャンルのお店を展開しています。
理念といたしましては、社名が「バンズ」ということで、絆という意味を持っており、人と人との絆を大切に日夜頑張っている会社です。お客様との絆、一緒に働く仲間との絆、そして関係する業者様との絆、色んな絆を大切にしながら、出会った方たちを少しでも幸せにする、楽しんでいただく、あるいは満足していただく、という基本的な考えのもと、みんなで少しでも成長していこうと取り組んでいます。ですので弊社には、人が好きな人が集まっております。
これまで少しずつお店を伸ばしてきましたが、今回のコロナの影響で店舗を休業をしたり、あるいは閉店したりしています。このような状況の中、会社を存続させるために新たに経営の柱を立てなければいけないということで、食品を製造し通販で販売する通信販売事業部を、去年から新しく立ち上げさせていただきました。実店舗による飲食業と通信販売事業の二つの柱で、攻めの姿勢を持ってこれからのafterコロナを乗り切っていこう、事業を伸ばそうと頑張っております。
食品製造販売部(EC事業部) 山下氏:牛タンの専門店というのは、すごく全国に多いと思うのですが、そんな中で「伊達のくらの牛タン」の存在やこだわりを知って頂きたいという点が課題ではありました。通販では実店舗とは異なり、全てテキストでどのように伝えるか、というのが非常に重要だと思っておりました。映像であれば訴求ポイントをテキストや動画で視覚的に伝えられるのではないかと思い、動画を活用しようと考えました。今、amazonや楽天等でも販売を行っておりますが、そこでは伝えられないところを、公式の通販サイトで伝えられるよう動画にした、という経緯がありました。
代表取締役社長 塙氏:僕らは飲食店なので、最初は食べログやぐるなび、ホットペッパーなどの紙媒体でPRしていましたが、今はネット上の販促ツールを使ってPRをしています。そういった点から、情報がどんどん映像に変わってくるな、というそんな想いがあり、今回はバンズダイニングの牛タン通販のブランディングという大きな目標があったので、ここでどうしても映像を取り入れたいなと思いました。映像を取り入れて、紙ではなく動画でないと伝わらない想いや伝えられない事というのを伝えてもらいたいなと思い、映像を作っていただきました。
山下氏:2分間で綺麗な動画を作りたかったのですが、その中でLOCUSさんの参考映像を見せてもらい、それが非常に魅力的な動画が多かった、という点が決め手になったポイントです。どういった動画にするのかまだ分からない中で探していたのですが、やはり牛タン一つで飽きずに見られる動画を作ることが一番ポイントではあったので、そういった点で決めさせていただきました。
山下氏:伊達のくらの名物「大トロ牛タン」は本当に希少な部位なのですが、希少な部位ということを伝えられる動画にしたかったというところが、一番大きなこだわりのポイントです。焼肉でいったら極上の牛タンしか使用しておらず、機械ではなく、人の手で切っているというところも動画であれば伝えれられるのかなと思いました。仕込み工程やご自宅でのフライパンでの焼き方の動画をこだわることで、お客様に美味しくお楽しみいただけるのかなと思っています。
<人の手で切っている様子>
刈谷(弊社プロデューサー):今回は釜石さんというクリエイターさんにご依頼しました。奥様がフードコーディネーターであり、釜石さん自身も食べ物を撮影するのが上手であると社内でも評判だったので、ぜひ釜石さんにお願いしたいと考えていました。
山下氏:釜石さんのこだわりというのが、すごく見えたなと思っています。弊社も実店舗での盛り付けはプロがやっているのですが、フードコーディネーターの奥様の盛付けは、ご自宅目線で盛り付けてくださっていて、本当に1mm、1cmとかの角度から全てをこだわってくださったので、最終的にすごくいい映像ができたんじゃないかなと思っています。
刈谷:最初にお打ち合わせでご来社いただいた際に、「品質にはとても自信があるのでぜひ召し上がってください」という風にお話を頂いて実際に牛タンをいただきました。すごい美味しそうだなと、説明書を見ながら調理したのですが、もう少し焼いた方がよかったのかな?と、少し判断に迷う部分がありました。本当はもっと美味しく食べれるはずだ!と思ったので、焼き方動画を制作し、その動画を参考にしていただいて、みなさんにも美味しく食べていただきたいな、と思いましたので、自信を持ってご提案させていただきました。
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山下氏:牛タンの仕込みをするシーンの撮影が大変でした。牛タンをカットする撮影だけでも、本当に色んな方面色んな角度から撮って、約2分間の映像を制作するのに、朝から夜まですごく時間がかかったな、というのは本当に大変でした。
でもその一つ一つの撮影の映像を詰め込んで出来上がったその2分間は、大変だった反面、ここまでこだわったからこそ素晴らしい動画ができたのかなぁと思うので、そこはすごく感謝しかありません。出来上がった動画を見てみると、本当に3秒ぐらいなんですよね。あんなに頑張ったのに2、3秒しかない。でもそこの2秒というのは、絶対あった方がいい訴求ポイントになってきたと思うので、そういったところはクリエイターさんのこだわりが凄かったという印象が残ってます。
山下氏:まず出来上がってすぐに、弊社のS N Sや全社員に動画を共有させていただきました。その時の反響は本当にとても良かったです。「素晴らしい」って何回聞いたか。細かな感想といったら結構たくさんあるのですが、本当に映像のクオリティが高かったり、出てる方もカッコ良く見えたり、あとは食材に関しては本当に素晴らしいなと思いました。牛タン一枚、スローモーションでシズル感が出ていて素晴らしいですとか、本当に美味しそうに牛タンが映っているですとか、そういったところの反響がとても良かったと思っています。
塙氏:最初、自分たちで動画を作ってみるか、という話があったのですが、完成した映像は本当に素晴らしいもので、やっぱりプロの方に作っていただくとこんなに違うんだ、ということが分かりました。社員たちに最初にリリースしたのですが、毎日牛タンに携わっている子たちが「こんなにすごいことやってたんだ!」と改めて感動してくださって、それにより、また仕事に対する励みもでましたし、弊社の牛タンに対してのブランディングも深まったと思うので、本当に良い映像を作っていただいて良かったと思います。
山下氏:文章ではなく、約2分間の映像で訴求すべきポイントを伝えるって事に関しては解決したかなと思っております。
また、弊社の公式ホームページでお客様がどれだけサイトに滞在したか、というのをこちらで数値化しているのですが、動画掲載前には、一人当たりの滞在時間が平均45秒だったのに対して、掲載後には、一人あたり1分40秒まで伸びました。やはり動画はお客様が興味を持たれるひとつのポイントなのかなと思いました。
サイトの直帰率に関しても、動画掲載前までは80%ぐらいだったのですが、掲載後の今は33%まで減少しておりますので、そういった意味でも映像を入れたことで、ホームページも魅力的に変えられ、解決したのではないかなと思っています。
塙氏:今回の取り組みで、動画でのPRというのが、本当に素晴らしいものだとわかりました。これを機にまた色んなものに使用しトライして、弊社の良さ、あるいは新しいPRの方法等に活用していきたいな、と思っていますし、これで効果はすごい上がってくるのだろうなと思います。まだまだ活用していない、活用できてない会社・業界がたくさんあるので、この手法をなんとか取り入れながら、上手く活用して少しでも先に成長していきたいなという風に思っています。
山下氏:スマートフォン時代だったりで、本当に手軽に動画が見られる時代になってきていますので、塙が言っていたように、今後は紙ではなく映像に向かってるのかなと思っています。ですので是非、そういった機会があればどんなものでも動画にして、色んなものを伝えていきたいです。やっぱりこだわりがあるものを映像化することで伝わっていくのかなと思いますので、今後も是非活用させていただきたいなと思っています。
株式会社バンズダイニング
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