株式会社アイティープロデュース様のインタビュー

株式会社アイティープロデュース様

テレビCMを通じた採用ブランディングの成果とは?

YouTubeやTikTokなど動画広告は成長の一途をたどり、昨今では若者のテレビ離れが叫ばれている現状もありますが、今回のクライアントインタビューは、採用ブランディングを目的としたテレビCMの活用の成功事例に迫ります。 アイティープロデュースの糸原社長に担当プロデューサーである黒木が動画活用に至った背景や成果などについて伺ってきました。

目的

・地方の拠点での知名度がないので、知名度を上げたい
・会社についての情報がきちんと伝わっていない

効果

・肌感覚も含めて総じてポジティブな見解
・以前は、社名を知らないため親御さんから反対の意見が出るケースもあったが、今ではポジティブな意見に変わっている
・島根県内での認知度と信頼感が全体的に高まったおかげで県内でのビジネス展開もし易くなった

貴社の紹介と事業内容について教えてください

糸原氏:当社は、2007年の創業以来、情報サービス企業として、 “知恵・知識と技術をもって、最高の企画を提案し、実現すること”をコンセプトに、“お客様を大切に!! 社員とその家族を大切に!!”をモットーに、社員一丸となってIT業界を邁進しています。

事業としては、金融業、通信業、流通業、製造業等、多岐に渡る業界のソフトウェア開発・ニアショア開発・RPA開発を手掛けています。

拠点としては、東京本社を軸に現在では島根県出雲市に支店と開発センターを構え、広島にも展開をしている会社です。

今回の動画制作を検討するに至った背景、課題を教えてもらえますか?

糸原氏:当社は東京が本社で島根、広島に支店を出してリモートで開発をやっているので、地方の技術者の採用活動をもう10年前からやっているんですね。でも、社名が知られていないと、なかなかどこにあるどんな会社だろうとなってしまうし、特に問題なのは、地方の方だと地元で働きたいということから東京の会社だというだけで面接に来てくれてないケースもあります。

LOCUSプロデューサー 黒木:本社が東京だし、支社が各地にあるので、地元じゃない場所で勤務する可能性があるのではと思ってしまうわけですね。

株式会社アイティープロデュース 代表取締役 糸原賢ニ氏

糸原氏:そうなんです。どのような会社なのかは伝えてはいますが、ちゃんと伝わっていないために採用が上手くいかない。地方だと県の主催で就職フェアをやっているので、そのような場でお会いすることができれば直接伝えることができますが、一部の限られた人にしか説明できないじゃないですか。それをホームページなどで伝えたいのですが、知名度がないこともありなかなか訪れてくれない。知名度を上げるために何か方法が無いかと模索をしている状態でした。

LOCUS を知ったきっかけは何になりますでしょうか?

糸原氏:同じく島根でやっているとある会社の社長と仲が良くて、色々と相談をしていたら知名度を上げるアイデアとしてこんなCMを流す予定だけど「おたくもどう?」って提案を受けました。その会社のCM制作を担当していたのがLOCUSの黒木さんで、その知人を通じてお会いしたのがきっかけでした。

プロデューサー 黒木:懐かしいですね、確か2019年頃でしたが、今でも初めてお会いした際のミーティングは鮮明に記憶に残っています。

糸原氏:テレビCMとなると相当なコストがかかる印象だったのですが、黒木さんと会話をしている中で工夫次第では思った以上に費用がかからないなということが分かり、本格的に検討する事となりました。

先程お話をした通り、会社としては島根での知名度が低いことが課題だったので、主に採用ブランディングを目的として議論を重ねていきました。私は島根出身なのですが、県の方から企業の拠点誘致を受けて、拠点を出しましたが、地元に根付いている同業他社も多数あるので、採用においてはそのような企業と競合してしまい母集団形成に苦戦をしていましたね。

ただ知人からLOCUSさんを紹介してもらうまではテレビCMという選択肢はありませんでした。確かに知名度に課題はありましたが、県主催の就職フェアが年間に沢山あるので地道に就職フェアに出展をして当社の事を知ってもらう活動を中心に考えていた最中にLOCUSさんからご提案を頂いたというタイミングでした。

プロデューサー 黒木:採用においてはUターンより現地採用が多いのでしょうか?

糸原氏:ここ最近は、年間10名前後の採用を行っていますが、島根県の学校の卒業生だけでなく、島根の高校から近隣の大阪や広島の大学や専門学校に進学して、就職は生まれ育った島根県でという社員が大半ですね。今回テレビCMを放映した成果として、県外の学校に進学した方でも、帰省したタイミングでテレビCMを観てエントリーしてくれたケースもありイメージアップを図るのには効果的でした。これは当初想定していませんでしたが、求職者の親御さんがテレビCMを通じて当社の事を知っていただき、テレビCMを放映している会社という信頼感が親から子に伝わるなんてケースもありました。

どのようなプロセスで動画の企画を進めていったのでしょうか

糸原氏:テレビCMが採用活動にも有効的という事例のご紹介も頂きまして、採用動画は今までも制作した経験はありましたが、私のインタビュー動画や、社員紹介動画などを採用サイトに掲載している状態で、そもそも対外的な発信をすることを目的とした採用動画の制作はしたことがありませんでした。

プロデューサー 黒木:従来の採用動画の活用方法は、何かしらの設定で御社の事を知っていて採用サイトに訪れた方には有効的だったかもしれませんが、まずは知っていただくという意味では、テレビCMやYouTubeでの広告が有効であり、我々としてはテレビCMの場合、15秒や30秒の限られた時間の中では多くの情報を詰め込むことは難しいので、まずは会社名を知ってもらうこと、そして出雲でシステム開発をやっていることに絞って複数の企画を提案させていただきました。

どの企画も社名を覚えて頂くという意味ではインパクトが重要という前提で、3つの企画をご提案させていただきましたが、最終的にはかなり振り切った企画にお決めいただいた際は、少し驚いた覚えがあります。

※LOCUSにて制作させていただいたテレビCM(2019年当時)

糸原氏:ご提案いただいた企画を社内で検討する際に、せっかくテレビCMをやるなら地元企業はやらないインパクトのあるものにしよう、という結論になりまして、私がロボットにトランスフォーメーションする企画に決めることにしました。

「アイティープロデュース」という社名と「ニアショア開発」の2つのキーワードが伝わり、あとはパッと見た印象で面白い!と思ってもらう方が重要という点と、担当してくれたディレクターの方のロボットのデザインセンスが気に入ったことも大きな理由の一つとなりました。

※ご提案時のロボットデザイン案

糸原氏:他にご提案頂いたアニメーションCMも捨てがたかったのですが、よりインパクトがある企画がロボット案でしたし、その後の反響等を考えるとロボット案にして良かったなと思っています。

※動画制作時の演出絵コンテ

実際に動画を活用いただき成果や評判はいかがでしょうか?

糸原氏:島根は県民性もどこかちょっと奥ゆかしくて一歩引いているような人が多いので、県内のローカルテレビCMはあまり派手な演出は少なくて、当社のCMのようなユニークなものはほとんどなかったのもあり、島根の中では話題になったようです。そのおかげというのか、街中で声を掛けられることがあったり、レストランなんかに行くとちょっとした有名人扱いされたりします(笑)。

プロデューサー黒木:地方だと大きく差別化されて目立つという効果があるかもしれないですね。当初の課題だった採用のエントリー人数には変化はありましたか?

糸原氏:具体的な数値の変化は公表できないですが、肌感覚も含めて総じてポジティブな見解です。採用面接でテレビCMの話題になることが多く、大体8割以上の方がテレビCMを観たと言っている印象ですね。

テレビCMを放映する前は、アイティープロデュースという社名を知らないため親御さんから反対の意見が出るケースもありましたが、今では「あの面白いテレビCMをやっている会社ね。」とポジティブな意見に変わっている点も副次的な効果だなと体感しています。

テレビCMの効果は採用だけに限らず、ビジネス面においてもプラスに働いています。当初はニアショア開発として首都圏で受注した開発業務を出雲のメンバーで対応をしていましたが、現在では島根の企業からも開発業務をお請けすることを積極的に行っています。新規の営業でお会いする方もテレビCMを観たことがあるというケースが大半で、その話題で会話が弾みますし、島根県内での認知度と信頼感が全体的に高まったおかげで県内でのビジネス展開もし易くなりました。

今後の展開はどのようにお考えでしょうか?

糸原氏:東京から島根と拡げて、現在は広島にも拠点展開をしていまして、今後も大阪や福岡などのエリア拡大を計画しています。まずは広島での認知度向上を目的としてテレビCM第2弾の制作をしました。

※広島の要素を盛り込んだテレビCM第2弾

糸原氏:今後もこのロボットシリーズを軸にインパクトがある企画にチャレンジしていきたいと思っていますので、黒木さんには今後も色々と相談をさせていただきますね。

また、私がロボットになるクリエイティブの評判が良いため、そのロボットのデザインを活用したトートバックやぬいぐるみなどのノベルティや、他には展示会や就職フェアでブースに設置するための等身パネルも作りまして、今後も自社のマスコットキャラクターとして有効活用していきたいと考えています。

プロデューサー黒木:採用やビジネスにおける成果に繋げることが出来たのは良かったですし、ノベルティなどへ展開するまで気に入っていただいたことは大変嬉しく思っています。今後もアイティープロデュースさんのブランディングのお力になるサポートをさせていただきますので、よろしくお願いします。


株式会社アイティープロデュース様の制作動画
TVCM 「今度はみんな(東京、島根、広島)で変身だ」篇

株式会社アイティープロデュース

(株)アイティープロデュースは、IT業界はもとより、社会から求められる存在でありたい。そのためには「エンドユーザー様へ最高のシステムをご提供すること」そんな思いを持った人間が集い2007年に設立いたしました。 アイティープロデュースは、コンピューターソフトウェアの技術や知識をご提供させていただいていますが、今後ますます複雑化、多様化してゆくご要望に対しきちんとしたコミュニケーションを行い、求められる内容に的確にお応えする「知識と技術」をご提供すること、そしてさらに技術者集団としてプロジェクト運営に対する企画・提案までご提供させていただくことが使命と考えています。 2013年には出雲支社、2015年には開発センターを開設し、さらに2020年2月に広島支店を開設。また、2022年4月には島根県江津市にサテライトオフィスを開設いたしました。東京・出雲(開発センター)・広島の3拠点それぞれでベテラン社員から若手社員まで目標へ向かって突き進んでいます。

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