資生堂ジャパン株式会社様のインタビュー

企業の信頼性を守りながら個の認知を広げる。
属人的な運用と表面的な分析を脱し、
ブランド価値と数字を両立させたYouTube運用

(左)株式会社LOCUS 担当コンサルタント 樋口 (右)資生堂ジャパン株式会社 DX本部オムニエクスペリエンス推進部 ヘアメイクアップアーティスト 齋藤氏 / DX本部オムニエクスペリエンス推進部 岡崎氏

齋藤氏
資生堂ヘアメイクアップアーティスト。

資生堂ブランドのCMや広告のメイクを担当し、セルフメイクアップブランド「グレイシィ」では40代以降の方向けの商品開発から美容情報開発まで手掛ける。
2021年には、自身の著書『40代からの見直しメイク ”目元&肌”から輝くキレイの常識の棚卸し』を出版。

岡崎氏
資生堂ヘアメイクアップアーティストおよび、資生堂パーソナルビューティーパートナーの企画推進担当。

メディア運用による美容情報の発信など、デジタルテクノロジーと美容のプロフェッショナルとしての知見を融合させ、これまでにない新しい顧客体験の創出を担っている。

課題

市場における強固な存在感や影響力を維持しつつ、出演者の個性を活かした発信を通じてさらなる企業価値の向上を図るための、運用指針が必要であった

解決策(提案・実施内容など)

・ 出演者発信の企画をYouTube向けに最適化し、ブランドのトンマナを担保した動画編集およびクリエイティブの支援
・ 視聴維持率などの定量データ分析に留まらず、数値の背景にあるユーザー心理まで深く洞察した、継続的な運用改善提案の実施

 

成果

・ チャンネル独立とコンサルティングにより、成果の可視化だけでなく、エンゲージメントが向上するなど、想定を大きく超えるスピードで急成長
・ 外部への露出を増やす(メディア価値の向上)という部門全体の年間目標に向け、計画を前倒しする形で順調に推移

化粧品の国内シェア第1位、世界シェアでもトップクラスを誇る日本発のグローバルビューティーカンパニーとして広く知られる株式会社資生堂の、日本国内におけるグループ製品のマーケティングおよび販売・プロモーションの一手を担う資生堂ジャパン。最先端のビューティーの知見を活かし、国内の多様な顧客ニーズに応じた価値創出を行っている。

同社DX本部オムニエクスペリエンス推進部では、デジタルを通じてパーソナルな美容体験を提供するというミッションのもと、資生堂ヘアメイクアップアーティストによるYouTube「40代からの見直しメイクチャンネル」を運営する。

企業価値の向上とブランディングを目的に運用している同チャンネルにおいて、企業のプレゼンスや信頼性を維持しながらヘアメイクアップアーティストの個性を発揮させるという、「ブランド管理」と「エンタメ性」の両立に頭を抱えていた。属人的な運用に陥らず、中長期的にチャンネルを成長させるための共通の運用指針の策定と施策改善が急務となっていた。

今回は、オムニエクスペリエンス推進部企画推進担当の岡崎氏とヘアメイクアップアーティストの齋藤氏に、企業の信頼性を守りながらアーティストの個の認知を広げていく戦略の裏側から、クオリティ管理やデータ分析の課題をクリアにした運用の実態、そしてブランド価値と数字を両立させた具体的な成果ついてお話を伺いました。

資生堂ヘアメイクアップアーティストが、「メイクがもう一度楽しくなる」をモットーに、4050代と歳を重ねるにつれて出てくるメイクのお悩みに対して、簡単&無理なく、分かりやすいメソッドをふんだんにお届けするYouTubeチャンネル。2025年3月に、資生堂公式チャンネルより独立し、本チャンネルを新設。

企業価値の向上を目指す運用の中で
次の一手となる再現性のある施策が見出せないもどかしさ


元々どういうきっかけ(目的)で、資生堂公式チャンネル内で齋藤さん独自のコンテンツを始められたのでしょうか?

齋藤氏 資生堂ビューティークリエイションセンター(以降BCC)という部門に、約30名の資生堂ヘアメイクアップアーティストが在籍していますがその大半はBtoBやプロ向けの領域で活動しています。

その中で私は、デジタルを通じて一般の生活者との接点を創出するという特別なミッションを受け、現在のオムニエクスペリエンス推進部へ異動してきました。この新しい部署で「自分だからこそできる発信とは何か」を突き詰めたとき、たどり着いたのが、自身の著書である『40代からの見直しメイク』を軸にしたコンテンツ展開でした。

そして、一般の生活者の方々に深く届き、かつ自分たちの手でスピーディーに始められるプラットフォームはどこかを考えた結果、YouTubeを始めることになりました。

幸い、社内にはすでに資生堂の公式チャンネルという大きなアセットがあったため、その土台を活用する形で、独自のコンテンツ配信という新たな挑戦がスタートしました。


齋藤 有希子氏 / 資生堂ジャパン株式会社 DX本部オムニエクスペリエンス推進部 ヘアメイクアップアーティスト

ー 当時、YouTubeで課題に感じていたことを教えてください。

齋藤氏 当時は、資生堂の公式チャンネル内にあるプレイリストの一つとしてコンテンツを投稿していました。

チャンネルを成長させるためには、とにかく週3本は投稿しなければならないと言われていた時期で、その頻度を維持するために、3日間連続で動画を撮るといった過酷なスケジュールで運用していました。

一部の業務は外部の制作運用会社に依頼していたのですが、動画やサムネイルのトンマナがバラバラだったり、資生堂として守るべき厳格な表現規定が一向に統一できなかったりと、クオリティ管理にも苦戦していました。とにかく日々の業務量に追われ、リソースを激しく消耗している状態でした。

また、公式チャンネル内での運用だったため、視聴回数自体は好調に伸びていたものの、本当に届けたいターゲット層に届いていなかったり、ヘアメイクアップアーティストを際立たせる運用ができていなかったりといった課題もありました。 データ分析も外部の手を借りながら行ってはいたのですが、どうしても表面的な改善策にとどまってしまい、本来の目的に繋がるような、再現性のある施策を見出すことができずにいました。
 

ー 数字面ではどんな感じでしたか?

齋藤氏 視聴回数自体は好調に伸びていました。

ただ、ターゲットにきちんと届いておらず、アーティストが際立つチャンネル運用にできないのが課題点でした。 データ分析も外部の手を借りながら行ってはいたのですが、どうしても表面的な改善策にとどまってしまい、本来の目的に繋がるような、再現性のある施策を見出すことができずにいました。

このコンテンツを運営する上で重要なのは、ただ売上に直結すればいいわけではなく、資生堂としての世界観をしっかりと担保しつつ、企業価値を上げていくことです。そして何より、ヘアメイクアップアーティストのプレゼンス(存在感や市場価値)を落とさないことです。

YouTube的な数字を追うことと、ブランドやアーティストの格を維持することの絶妙なバランスを取るのがなんとも難しくて……。王道の改善策ではなく、次の一手に繋がる具体的なアクションや、自分たちでは気づけないハッとさせられる新しい視点を強く求めていました。

 

ー 多くの課題を抱える中、どのような経緯でLOCUSに相談することになったのでしょうか?

齋藤氏 属人的な運用やクオリティ管理に限界を感じ、とにかく一緒に伴走してくれるパートナーを探そうという話になりました。

ちょうどそのタイミングで、岡崎さんがBCCから私たちの部門に異動してきたんです。そこで、過去に実績のあったLOCUSさんを紹介してもらったのが最初のきっかけでした。

岡崎 良士氏 / 資生堂ジャパン株式会社 DX本部オムニエクスペリエンス推進部


実は以前、別のメンズ向けYouTubeチャンネルを担当していた際、今回と同じように、「メンズコンテンツをどう発信し、届けていくか」という課題があり、その時にご一緒させていただいたのがLOCUSさんでした。

ちょうど2020年、コロナ禍が始まった激動の時期で、誰もが手探りの状態という困難な状況下でも、LOCUSさんは次々とアイデアを出してくださり、何よりフットワーク軽く柔軟に動いてくれました。何度か施策を重ねるうちに、データに基づく改善のステップが非常に踏みやすいなと実感していたんです。

そういった経緯があり、それなら是非と自信を持って推薦させてもらいました。



ー 最終的に、LOCUSを選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか。

齋藤氏 最終的には3社ほど比較検討させていただいた中で、LOCUSさんに決めた理由は大きく2つあります。

1つ目は、撮影から編集まで、一気通貫でコンテンツを作れる体制があったことです。リソース不足に悩む私たちにとって、これは本当に心強い要素でした。 

2つ目は、レスポンスが圧倒的に早く、フレキシブルに動いてくれるという点です。やり取りのスピード感や柔軟性は他社と比べても群を抜いていました。
私たちの部署自体、資生堂の中でも「最新のデジタルマーケティングにどんどん挑戦していこう」という風潮を持つ新設部門です。だからこそ、LOCUSさんの持つスピード感と柔軟性は、私たちの組織カルチャーとも見事にマッチしていました。


岡崎氏 加えて、YouTubeの枠にとどまらず、InstagramTikTokといったマルチプラットフォームの最新トレンドや知見を網羅されている点も、マーケティング戦略を立てる上で非常に心強かったですね。

齋藤氏 プラットフォームのアルゴリズムが目まぐるしく変わる時代において、杓子定規な提案をしない安心感もありました。

ブランドの世界観を守りながら
生活者に最も魅力的に届く形へと落とし込む最適化支援


ー 具体的にどのようなことを行いましたか。

コンサルタント樋口 発信したいテーマや想いは齋藤さんの中で明確に決まっていたので、私たちはYouTubeというプラットフォーム上で、どう見せれば最も魅力的に生活者へ届くか、という最適化の部分をメインにお手伝いさせていただきました。

樋口 禄馬 / 株式会社LOCUS コンサルタント 

具体的には、資生堂様が大切にされている世界観や美意識を損なわないよう、動画の色味や演出といった編集のトンマナをチューニングし、それに付随するタイトルテキストやサムネイルの制作までを一括して担当いたしました。

もう一点、特に重視していたのが、公開したコンテンツの分析と改善提案です。単に、視聴者の離脱ポイントの数値をレポートするだけでなく、「なぜここで離脱したのか」「その時、どんな心理だったのか」という、数値の裏側にある視聴者のインサイトまで深く推測することを徹底しました。データだけでは見えきれない定性的な課題まで汲み取り、次のアクションに移せる具体的な改善策をご提示させていただいていました。

 

ー 元々は、資生堂公式チャンネル内の1コンテンツとしてスタートし、そこから特化チャンネルとして『40代からの見直しメイク』を独立して立ち上げられたかと思います。なぜ、あえて独立という選択をされたのでしょうか?

コンサルタント樋口 当時、資生堂公式チャンネル内には、別の部署が運営するコンテンツやCM、研修動画などが混在している状態で、誰に向けたメディアなのか、ターゲットが定まりきっていませんでした。

本来はブランドのファンの方々に向けたものなのですが、純粋にコンテンツを楽しみに行くメディアとしては、まだ成熟しきっていませんでした。ターゲットもテーマも異なる多様な動画が混ざり合っていたため、YouTubeのアルゴリズム的にも認知や拡散がされづらいという構造的な課題を抱えていました。


岡崎氏 まさにそうですね。

そして私たち側のもう一つの大きな目論見として、ヘアメイクアップアーティストである齋藤さんの個の認知を、もっと世の中に広げていきたいという想いがありました。過去に、YouTubeや書籍での発信をきっかけに、外部のメディアから出演オファーをいただくこともあったので、アーティストとしての波及効果を最大化したいという狙いもありました。

しかし、従来の公式チャンネルの枠組みのままだと、どうしても視聴者からは「企業対生活者」という構図に見えてしまい、「一人の魅力的なプロのヘアメイクアップアーティストが、独自のテクニックを直接届けてくれている」という温度感が伝わりにくいという限界を感じていました。だからこそ、齋藤有希子という人間味や個性を立たせ、求めているターゲット層へ届けるために、チャンネルを完全に独立させるという決断に至りました。

 

ー コンサルタントとしては、具体的にどういった根拠に基づいて独立を提案されたのでしょうか?


コンサルタント樋口 資生堂さんが「YouTubeを通じて何の目的を達成し、どうメディア価値を高めたいのか」というビジョンを非常に明確に持たれていたことが大きな根拠です。

現状の公式チャンネルの構造のまま運用を続けても、目指しているレベルまでメディア価値を引き上げるのは難しい。であれば、一時的にリスクを背負ってでも新チャンネルとして独立させた方が、長期的なシミュレーションにおいて確実に目的を達成できるだろうと判断し、ご提案させていただきました。


齋藤氏 ただ、その一時的なリスクを背負うという点に関しては、当時はやはり怖さがありましたね。

社内では、チャンネルを分割する必要性を厳しく問われましたし、会社組織である以上、常に対前年比の成長率を追っていますから、独立によって一時的に数字がガクンと下がってしまうリスクを背負うのは本当に怖かったです。

コンサルタント樋口 独立にはどうしてもデメリットが伴いますし、何より立ち上げ初期は齋藤さんにかかる運用負荷も重くなります。そのため、最初の打ち合わせの段階で、そういったリスクなど現実的なお話も包み隠さずお伝えしました。

その上で、最初からすべてを切り替えるのではなく、「まずは半年間やってみて、もし上手くいかなかったらやめる」という、期限付きのテストマーケティングとしてのスタートをご提案させていただきました。



齋藤氏 いきなり完璧な独立を求められるのではなく、スモールステップで始める案内をしていただけたので、私たちとしても一歩を踏み出しやすかったです。

ただ、いざ独立してみると、最初のうちは想像以上に苦しい時期が続きました。齋藤有希子の名前で検索しても、ドメインの強い公式チャンネルの方が上位に出てしまい、アクセスがそっちに流れてしまうんです。社内の公式チャンネルが最大のライバルになるという、いわば企業内競合の状態がしばらく続きました。

その状態からついに抜け出せて、「分割した決断は正解だったんだ」と心から確信できたのは、実はつい2ヶ月前(20264月)のことです。立ち上げからちょうど1年弱ほど経ち、ようやく大きな成果として実を結んだなと実感しています。

シミュレーションを超える急成長
リアルな反響の可視化と「メディア価値」の向上


ー 実際に感じている成果や変化についてお聞かせください

岡崎氏 まず定性的な面で言えば、齋藤さんのコンテンツとしての成果が可視化されるようになったことです。

公式チャンネルに混ざっていた頃は、どの数字が齋藤さんの貢献によるものなのかが曖昧で、正当な効果測定が難しい状態でした。それが完全に独立したことで、生活者のリアルな反響やチャンネルの成長度合いがクリアに見えるようになり、チームとしてのモチベーションも大きく変わりました。


齋藤氏 正直、私たちの想定や事前のシミュレーションを遥かに超える、素晴らしい結果が出ています。

運用の中で、樋口さんからいただいたアドバイスにより生み出したコンテンツの反響が本当に良くて。動画を公開したところ、過去最高のコメント数を記録しました。

あのヒットをきっかけに、チャンネルの成長フェーズが一段階上がったと感じています。独立からわずか1年弱という短期間で、ここまでチャンネルが急成長するとは思っていなかったので、プロのコンサルティングと適切なアドバイスの力を改めて実感しています。


岡崎氏 定量的な成果についても、非常に手応えを感じています。

元々、会社としてこのプロジェクトに課している重要な目標(KPI)として、外部への認知度を示す「メディア価値」の向上があります。このメディア価値の年間目標数値に対しても非常に順調に推移しており、会社に対しても成果を報告できる状態を作れています。

小手先のテクニックではなく
ブランドの根幹に寄り添い伴走してくれる頼れる存在


ー LOCUSとのコミュニケーションにおいて、特に印象的だったことはありますか?

齋藤氏 とにかく、こちらの美意識や感性を深く理解した上で、機械的な数字の羅列ではない「その先にあるもの」を提案してくださることです。

今の時代、AIを使えば表面的なデータ分析やアナリスト的なレポートは誰でも出せますよね。でも、私たちが求めていたのはそういうものではありませんでした。樋口さんは、データの先にある全く違う観点から、私たちの感性に響くとてもおしゃれな提案をしてくださるんです。

よくありがちな、国内の競合他社を比較対象に出して「あそこがやってるから真似しましょう」ということはせずに、樋口さんはドメスティックな枠にとどまらず、グローバルトレンドからインスピレーションを引っ張ってきて提案してくれます。

データ分析の手法ひとつとっても、表面的な数字を見るだけではない独自の深さがあるんです。だからこそ、美意識を大切にする私たちの心にもすっと入ってきましたし、「大衆じみていないけれど、本質を突いている」という強い納得感がいつも提案にあるからこそ、私たちも迷わず前向きに挑戦できています。


コンサルタント樋口 競合がやっているような王道の企画は、もちろん皆さんもすでに把握されていますし、それをなぞるだけでは齋藤さんというプロフェッショナルがわざわざYouTubeをやる意味がありませんからね。

私たちが企画を出す上で最も意識しているのは、「他の誰でもない、資生堂さん、そして齋藤さんだからこそ発信できる唯一無二の価値は何か」という点です。他社には真似できないブランドの格をどう表現するかを常に追求しています。

そして、その唯一無二の世界観をプラットフォーム上で確実に機能させるために、データ分析においても独自の深さを追求しています。

特に初期のご支援では、コンテンツのどこに本当のボトルネックがあるかを重点的に分析・改善をしていきました。

例えば、視聴維持率のグラフで数値がグッとヘコんでいる箇所を見つけたとき、「ここで離脱しているから動画をカットしましょう」とか「画面の映り方が悪い」といった表面的なアドバイスはしていません。なぜヘコんだのか、を視聴経路やユーザー層の内訳まで徹底的に深掘りします。「この経路から流入したユーザーはここには興味がないけれど、私たちが本来届けたいコアなターゲット層はしっかり最後まで見てくれている。だからこのヘコみは気にしなくていい」といったように、数字の裏側にあるユーザー心理を多角的に集めます。

全体の合計値だけを見て一喜一憂するのではなく、細かな内訳まで泥臭く読み解きます。結果的に「今回の動画は全く問題ありません」という一言の報告で済むような場合でも、その確信を導き出すために裏側で徹底的に調べ上げるということは、今も変わらず意識しているところですね。


齋藤氏 本当にその通りで、元々私たちは「アーティストとしてのYouTubeでのブランディング」が今ひとつ定まりきっていないことに大きな課題を感じていました。

LOCUSさんは、目先の数値を追うような小手先のテクニックや、他社の焼き増しのような提案は一切しません。常に全体的な「企業アーティストとしてのブランディング」や「私たちだからこそ届けられる本質的な価値」を一緒に考え抜き、伴走してくださる。表層的ではなく、ブランドの根幹に寄り添ってくれる姿勢こそが、私たちが一番信頼しているポイントですね。

社内アセットの枠を超えて
YouTubeを起点に仕掛ける、次なるビジネスの拡張

 

ー 今後の展望や、これからYouTubeを軸に新しく挑戦していきたいことについて教えてください。

岡崎氏 最近、資生堂オンラインストアや美容情報メディア『Beauty Journey』にも動画を掲載するなど、YouTubeを起点にしたメディア横断の活用が増えています。YouTubeをすべての施策のハブにしていくという軸は変わりませんが、これからは社内アセットでの活用に留まらず、外部のパートナーを巻き込んだり、外に向けてさらに大きく展開していきたいですね。


齋藤氏 新しい書籍を出版したいという目標がありますが、単に本を出すだけでなく、書籍とYouTubeが連動した、クロスメディア戦略を仕掛けていきたいです。書籍で発信するテーマとYouTubeチャンネルの世界観が一貫性を持ってシンクロするよう、チャンネル全体のブランディングをさらにブラッシュアップしていきたいと考えています。

 

ー その実現に向けて、LOCUSに期待していることはありますか?

齋藤氏 これからも、YouTubeという単体の枠にとどまらず、私たちのあらゆるマーケティング施策に深く関わっていただき、それこそオムニエクスペリエンス推進部全体のデジタル戦略を一緒に司ってくれるような存在であってほしいなと思っています。

LOCUSさんは、世の中の市場のトレンドや生活者の心理の背景を本当に深く掴んでいらっしゃいます。その確かな知見をベースに、これからも私たちの強力なコンパスとして、引き続き多角的なアドバイスをいただきながら、二人三脚で新しい挑戦を続けていけたら嬉しいですね。


コンサルタント樋口 私たちとしても、長きにわたり皆さまの大切なプロジェクトに携わらせていただけるだけで、本当にありがたく思っています。こうしてご支援を続けさせていただいているからこそ、これまでの試行錯誤や過去のデータ、そして資生堂さんの組織カルチャーを誰よりも深く理解した上で、より中長期的な未来を見据えたお話ができる強みがあると感じています。

何を成し遂げたいかの意志に寄り添い共に歩んでくれるパートナー

 

ー 最後に、この事例を読まれている方に向けて、LOCUSのコンサルティングはどのような企業におすすめしたいか、アドバイスをお願いします。

齋藤氏 目先の数字や小手先の結果だけを追い求めるのではなく、企業のミッションや背景を深く理解した上で共に歩んでくれるパートナーを求めている企業には、間違いなくフィットすると思います。また、ブランド本来の価値を高めたいと願っている企業には、これ以上ないパートナーになってくれるはずです。

コンサルタント樋口 恐縮です。

ただ、私たち外部の人間がどれだけ分析や提案をしても、今回のように素晴らしい成果が出ているのは、他でもない皆様の圧倒的な熱量があったからこそです。資生堂さんの中に「こういう世界観を届けたい」「こうしていきたい」という明確な方向性と強い意志があったからこそ、私たちは外部の視点から一歩踏み込んだアドバイスができました。そして、それを柔軟に受け止めてくださる器の深さがあったからこそ、現在のチャンネルの急成長に繋がったのだと思っています。


今お任せいただいている領域の枠をさらに広げながら、今後は組織全体のマーケティングを全方位型でご支援できるよう、私たちもさらにギアを上げて伴走させていただきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします!


本日は、ありがとうございました!


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