YouTubeで収益を得る方法や利用資格、収益の相場について解説
2023年3月現在で、全世界の20.14億人以上のユーザーがYouTubeを利用しているとのデータが示しているように、Web動画の勢いはとどまることを知りません。YouTubeの成長と共にYouTubeの広告収入で稼ぐ「YouTuber」は子どもが憧れる職業にランクインするほどの職業の一つとして市民権を得るまでに至っています。
ですが、YouTubeで広告収入を得るためにはどうすればよいのか?を理解している人はまだまだ少ないのが実態かと思います。
まずYouTubeパートナープログラム(YPP)を利用することで、どなたでもYouTubeで広告収入を得ることができるのですが、今回はYouTubeで広告収入を得るための申請手順や条件について解説をします。
目次[非表示]
YouTubeパートナープログラム(YPP)利用の前提条件
①YouTubeが定めるチャンネル収益化ポリシーに準拠している事
※YouTube における収益化をするための条件となるポリシーとガイドラインとなります。YouTube とのパートナー契約に同意する場合は、必ず遵守する必要があります。
②YouTubeパートナープログラムを利用可能な国や地域に居住している。
③チャンネルに有効なコミュニティ ガイドラインの違反警告がない。
④Google アカウントで 2 段階認証プロセスがオンになっている。
⑤AdSenseのアカウントを保有していてチャンネルにリンクされている。
※AdSenseアカウントはYouTube Studioでアカウントの設定ができます。
YouTubeパートナープログラムの資格要件
チャンネル登録者数1,000人
+
直近12ヵ月間の有効な公開動画の総再生時間が4,000時間以上
または
直近90日間の有効な公開ショート動画の視聴回数が1,000万回以上
※ショート動画の総再生時間は、公開動画の総再生時間4,000 時間の要件にはカウントされませんのでご注意ください。
YouTubeパートナープログラム申請方法
前提条件と資格要件を満たした時点でパソコンもしくはスマートフォンからYouTubeパートナープログラムに申し込むことができます。
パソコンでの申請方法
①YouTubeにログイン
② YouTube Studioをクリック
③「摘要」を選択し利用開始
④「開始」をクリックし、基本規定を確認の上、「同意」をクリック
⑤「開始」をクリックし、AdSenseアカウントを設定する、もしくは既存の有効なアカウントをリンクさせます。
スマートフォンアプリでの申請方法
①YouTube Studio アプリ を開きます。
②下部のメニューで [収益化] をタップします。
③[適用] を選択して利用を開始します。
④[開始] をクリックし、基本規定を確認して [同意] します。
⑤[開始] をクリックして AdSense アカウントを設定するか、既存の有効なアカウントをリンクします。
手続きが完了すると、「審査を受ける」ステップに [処理中] と表示されます。 このステータスになっていたら申請が受領され、審査のフェーズに移行している状態となります。
YouTubeパートナープログラムの審査
審査については、YouTube独自のシステムとYouTubeの担当者の2つで、チャンネルがYouTubeの定めるポリシーやガイドラインに遵守しているかを審査します。現在のステータスはYouTubeStudioの「収益化」セクションで確認が可能となります。
チャンネルの審査が終わり次第、結果のお知らせがきますが、通常は1ヶ月程度の時間を要する事となります。
もし審査が通らない場合においても、審査終了日から30日が経過すると再度申請をすることができます。審査の明確な基準は公表されていませんが、YouTubeの発表によると審査が通らなかったチャンネルの大多数はYouTubeが定める収益化のポリシーとガイドラインに抵触していると判断されたケースのようです。もし審査が通らなかった場合はポリシーとガイドラインの内容を再度確認し、自身のチャンネルと照らし合わせてみてください。
収益を受け取る方法
YouTube では下記6つの方法で収益を得ることができます。
広告収益
動画再生ページ広告とショートフィード広告から収益を得ることができます。
<要件>
・18 歳以上である、または AdSense 経由での支払いに対応可能な 18 歳以上の法的保護者がいる
・関連する契約モジュールに同意する
・広告掲載に適したコンテンツのガイドラインを遵守したコンテンツを作成している
チャンネルメンバーシップ
視聴者は定期的に月額料金を支払うことで、特定のYouTubeチャンネルの動画を視聴することができる機能となります。
<要件>
・18 歳以上である
・チャンネル メンバーシップを利用できる国や地域に居住している
・チャンネルが子ども向けとして設定されておらず、子ども向けに設定された動画の数が多くない
・SRAV 契約の下で運営されている音楽チャンネルではない。
ショッピング
視聴者は YouTubeチャンネル内のショップでグッズなどの商品を閲覧して購入できます。
<要件>
・チャンネル登録者数が 1,000 人以上、または公式アーティスト チャンネルである
・チャンネルが子ども向けとして設定されておらず、子ども向けに設定された動画の数が多くない
Super Chat と Super Stickers
ファンは料金を支払って、チャット ストリーム内で自分のメッセージやアニメーション画像を目立たせることができます。
<要件>
・18 歳以上である
・Super Chat と Super Stickers を利用できる国や地域に居住している
Super Thanks
ファンは料金を支払って、動画のコメント欄で自分のメッセージを目立たせることができます。
<要件>
・18 歳以上である
・Super Thanks を利用できる国や地域に居住している
・SRAV契約の下で運営されている音楽チャンネルではない
YouTube Premiumの収益
YouTube Premium ユーザーがコンテンツを視聴した場合、その利用料金の一部を得られます。
<要件>
作成したコンテンツが YouTube Premium 加入ユーザーに視聴される
※YouTube の収益と納税義務
YouTubeパートナープログラムを通じて得た収益は、居住の国によって異なりますが、日本国内においては納税義務が発生しますのでご注意ください。詳しくは税務署や専門家にお問い合わせください。
YouTubeチャンネル収益化入門動画
YouTubeパートナープログラムの概要と、よくある質問をまとめたYouTube公式の動画がありますので気になる方は是非ご覧ください。
では、実際にYouTubeでどれだけ稼ぐことが出来るかについてですが、ファストマーケティング社がネットリサーチで行った『YouTuberに関する実態調査』によると、
10代の3人に2人(64.9%)が個人用のYouTubeアカウントを所有しているとのデータがあり、20代でも52.7%と半数以上と、若い世代ではYouTubeチャンネルのアカウントを所有する事が浸透していることがうかがえます。
また、10人に1人がYouTubeへの動画投稿を収入源のひとつにしているというデータもあり、アカウント所有者の10人に1人が何かしらYouTubeチャンネルを通じて収入を得ているようです。
では、実際にどの程度の収入を得ているかというと平均月収は「5,000円~1万円未満」が最多という調査結果となり、トップYouTuberの月収は別格ですが、そう簡単には稼ぐことは難しいのが現実となります。
YouTubeの広告収入
一般的なYouTuberの場合、1回の動画再生で得られる広告収入の相場は0.1円が目安と言われています。人気YouTuberの場合は0.3円前後のケースがあるなどチャンネル登録者数やジャンルによって変動します。
例えば、投稿した動画が100万回再生されると、一般的なYouTuberの広告収益は100万回再生×0.1円=10万円となり、さらに人気YouTuberだと100万回再生×0.3円=30万円となります。
また、短い尺の動画コンテンツは広告が表示されるタイミングが限られ、広告単価が上がりづらい傾向があるため、最後まで観たいと思えるコンテンツであることが必須条件にはなります。ですので10分程度の動画が一つの目安として制作してみてください。
その他、YouTube広告収入を左右すると言われているのがジャンルになります。
不動産
金融
投資
健康
美容
学習
これらが広告収入が高いと言われているジャンルとなります。
傾向としては広告予算が多い(≒商品単価やリピート率が高い、ターゲットが多いなど)ジャンルとの相関性があるとお考え下さい。
YouTube動画コンテンツの企画制作におけるポイント
チャンネルの特色を活かす
自分の得意分野や特色を活かしたコンテンツを提供することで、視聴者の興味を引き付けることができます。また、競合するチャンネルとの差別化が図れるため、広告主にとっても魅力的な媒体になることができます。
視聴者とのコミュニケーションを大切にする
視聴者とのコミュニケーションを大切にし、コメントや質問に返信することで、視聴者との信頼関係を構築することができます。また、視聴者からのフィードバックを反映させることで、より良いコンテンツを提供することができます。
SEO対策を行う
YouTubeの検索エンジン最適化(SEO)対策を行うことで、検索結果での露出を増やすことができます。タイトル、説明文、タグなどを適切に設定することで、より多くの視聴者にアクセスしてもらうことができます。
継続的なコンテンツの提供
定期的にコンテンツを更新することで、視聴者の期待に応えることができます。また、頻繁な更新により、視聴者の定着率を高めることができます。
プロモーション活動を行う
自分のチャンネルをプロモーションするために、SNSやブログ、他のメディアにアピールすることも重要です。広告主にとっても、より多くの視聴者にアクセスしてもらうことができるため、魅力的な媒体になることができます。
視聴者からのフィードバックを反映させる
視聴者からのフィードバックを反映させることで、より良いコンテンツを提供することができます。視聴者からの意見を参考にして、改善点を見つけ、コンテンツの質を向上させることが重要です。
競合するチャンネルとの差別化を図る
同じジャンルのコンテンツが多数存在する場合、自分のチャンネルを差別化することが必要です。例えば、より専門的なコンテンツを提供する、よりユニークなアプローチを取るなどの方法が考えられます。
まとめ
以上のような点に留意することで、より多くの広告収益を得ることができます。また、コンテンツの質や視聴者との関係を改善することで、視聴者の定着率を高めることができ、チャンネルの成長に繋がります。 LOCUSではYouTubeチャンネルのコンサルティングにおいても多数の実績がございますので、Youtubeチャンネル運用にご興味がございましたらお気軽にお問合せください!