
インタビュー動画の制作ガイド|効果を出す作り方から事例を徹底解説
インタビュー動画は、企業が「伝えたいこと」を最もリアルに届けられるコンテンツのひとつです。採用活動や商品・サービスのPR、経営者のビジョン発信、顧客導入事例の紹介など、その活用シーンは多岐にわたります。
テキストや静止画では伝えにくい「人の表情」「話し方のテンポ」「その場の空気感」──インタビュー動画はそうした非言語情報を豊かに届けられる点で、注目されているコンテンツ形式です。
ただし、話す内容が同じでも、どう問いかけ、どう切り取り、どう見せるかによって、視聴者に届く「納得感」と「信頼」の深さは大きく変わります。
この記事では、インタビュー動画の制作を検討している企業担当者に向けて、ただ作るだけではなく成果につながる動画にするための知識を体系的にまとめました。
▼ この記事でわかること
- インタビュー動画の活用シーン・導入メリット
- 目的別の成功事例と演出のポイント
- プロが実践する作り方のステップ
- 制作を成功させるコツ
- 制作会社の選び方
ぜひ最後まで読んで、貴社の動画施策に役立ててください。
目次[非表示]
インタビュー動画の活用シーン
インタビュー動画は、目的によってさまざまなシーンで活用されています。代表的な4つの活用場面を見ていきましょう。
会社紹介/働く人の熱意を伝える
企業のWebサイトやYouTubeチャンネルに掲載する会社紹介動画として、社員一人ひとりの「仕事への想い」や「日常の様子」を映像で届けます。数字やテキストでは伝わりにくい「会社の雰囲気」や「文化」を、インタビュー形式でリアルに表現できます。
お客様の声/顧客導入事例紹介
実際に商品・サービスを使っている顧客に登場してもらい、導入前の課題・導入後の変化を語ってもらう動画です。第三者が語る「リアルな声」は広告文句よりはるかに信頼性が高く、購買意欲を高める強力なコンテンツになります。
採用活動/社員の雰囲気を伝える
採用サイトや就職情報媒体に活用される社員インタビュー動画です。「入社前の不安が実際どう解消されたか」「職場の人間関係はどうか」といった求職者が気になるリアルな情報を、社員自身の言葉で伝えることで、応募意欲と入社後のミスマッチ防止につながります。
経営者インタビュー/理念・ビジョンを伝える
代表や役員が自社の理念・ビジョン・事業への想いを語る動画です。投資家向けのIR広報はもちろん、社内の求心力向上や採用ブランディングへの活用事例も多く見られます。経営者の言葉と人柄が直接伝わるインタビュー動画は、テキストでは届きにくい企業の姿勢や想いを可視化する手段として活用されています。
インタビュー動画を導入するメリット
メリット1:言葉では伝わらない「誠実さ」や「企業の熱意」を可視化できる
どれだけ丁寧にコピーライティングしても、テキストだけでは「この会社は本当に信頼できるか」という問いに答えるのは難しいものです。インタビュー動画なら、話す人の表情・声のトーン・話すテンポといった非言語情報まで届けられるため、視聴者は「この人は本気で話している」と感じます。実際に体験した人が自分の言葉で語ることで臨場感が生まれ、企業が発信する広告文句にはない信ぴょう性が自然と伝わります。
メリット2:実在する人物が語ることで、視聴者との共感とつながりが生まれる
インタビュー動画は、実際にそのサービスを使った顧客や、その企業で働く社員が自分の言葉で体験を語る形式です。同じ悩みや境遇を持つ人の言葉は、視聴者に「この人は自分と同じだ」という共感を生みます。企業と視聴者の間に、テキストや図解では生まれない人間的なつながりが生まれることで、「この会社なら信頼できる」「話を聞いてみたい」という感情へと自然につながっていきます。
メリット3:人の体験を通じて語られることで、視聴者の記憶と信頼に深く刻まれる
インタビュー動画は、話者が自身の体験をありのままに語ることで自然とストーリー性を帯びるコンテンツです。「以前はこんな悩みがあった」「これがきっかけで変わった」「今はこうなった」という変化の流れが映像に宿ることで、視聴者は「この人も同じだった」と感情移入しやすくなります。企業からの一方的な発信とは異なり、体験者の言葉を通じて語られることが、視聴者の記憶と信頼に残りやすい理由のひとつと考えられています。
目的別に見るインタビュー動画の活用事例
事例1:株式会社秋川牧園
実際のユーザーへのインタビューで、ブランドへのリアルな信頼を伝える動画
動画の概要・制作のポイント
食の安全・安心にこだわる秋川牧園様の企業ブランディング動画「ユーザー篇」です。実際に商品を愛用しているユーザーへのインタビューをスマホで撮影いただいた素材で構成することで、プロ撮影では出しにくい日常のリアルな表情と言葉をそのまま映像に届けています。「生産者篇」と対になる設計で、消費者・生産者それぞれの視点からブランドの価値を語るインタビュー動画として制作しました。
成果・活用の特徴
実際のユーザーが自分の言葉で語るインタビュー形式だからこそ、企業発信の広告にはない信ぴょう性と共感が生まれます。「ユーザー篇」「生産者篇」を組み合わせることでブランドへの信頼を多角的に伝えられ、WebサイトやYouTubeチャンネルでのオウンドメディア資産として継続活用いただいています。
事例2:鎌倉市役所
リアルなインタビューで、働く魅力をありのままに伝える市職員採用プロモーション動画
動画の概要・制作のポイント
鎌倉市役所様の令和5年度市職員採用プロモーション動画です。実際に働く職員へのリアルなインタビューを軸に、「鎌倉市役所で働くとはどういうことか」を求職者の目線で伝える構成にしました。企業ではなく官公庁という特性上、堅くなりがちな採用情報を、インタビュー形式で職員自身の言葉から届けることで、親しみやすく等身大の職場の雰囲気を表現しています。
成果・活用の特徴
職員が自分の言葉で語るインタビュー動画だからこそ、採用ページや求人広告のテキストでは伝えきれない「職場のリアル」が視聴者に届きます。広告・Webサイト・説明会など多様な場面での活用を前提とした設計で、求職者の応募意欲の向上と入社後のミスマッチ防止にも貢献できる動画です。
事例3:株式会社セルム
過去の参加者インタビューを軸に、グローバルインターンへの志望意欲を高めるPR動画
動画の概要・制作のポイント
ダイキン工業様と東京大学が取り組むグローバルインターンシップのPR動画です。実際の参加者へのインタビューを中心に構成し、「参加した人がどんな体験をしたか」をリアルな言葉で届ける設計にしました。ターゲットである東大生がSNSでシェアして拡散しやすいよう、スピード感とクオリティ感のある映像に仕上げています。BGMはダイキン様のグローバルな世界観に合わせながらもアップテンポに設計し、インタビューの内容と映像の熱量が一体となるよう演出しています。
成果・活用の特徴
参加者自身の言葉で語られるインタビューが、プログラムへのリアルな期待感と信ぴょう性を同時に生み出します。「参加したらどう変われるか」を体験者の声で伝えることで、ターゲット層の応募意欲を高める効果が期待できます。WebサイトへのURL掲載に加え、展示会・セミナーでの上映にも対応できる設計で、さまざまな接点で活用いただけます。
事例4:NECビジネスインテリジェンス株式会社
顧客インタビューと現場映像で、事業の社会的価値をリアルに伝える導入事例動画
動画の概要・制作のポイント
NECビジネスインテリジェンス様の消防事業の認知・理解促進を目的とした導入事例動画です。「全ての人々の命と安全を守る」という事業テーマのもと、導入先である消防様へのインタビューを交えることで、自社発信にとどまらない第三者視点の訴求を実現しています。消防様の協力のもと実際の現場撮影も敢行し、インタビューの言葉と現場映像が連動する臨場感ある仕上がりにしました。編集では発言を細かくカットしてテンポよくつなぎ、視聴者が高揚感と期待感を持って最後まで視聴できるよう設計しています。
成果・活用の特徴
導入先である消防様が語るインタビューを組み込むことで、企業の自己PRではなく「実際に使われている現場の声」として信ぴょう性を高めています。事業の社会的意義をストーリーとして届けることで、顧客・パートナーへの理解促進はもちろん、社員の誇りや共感を生む社内広報としても機能します。
事例5:株式会社HRBrain
導入背景から効果までを顧客インタビューで届ける導入事例動画
動画の概要・制作のポイント
HRBrain様のサービスを実際に導入した顧客へのインタビュー動画です。導入前の背景・課題、導入の決め手、導入後の効果という流れで構成し、サービス検討中の見込み客が抱える不安を解消することを目的として制作しました。インタビューの内容に沿ったインサート映像を要所に挿入することで、トーク中心のシンプルな構成に視覚的なメリハリを加え、最後まで飽きずに視聴できるよう工夫しています。
成果・活用の特徴
実際の導入企業担当者が語るインタビュー形式だからこそ、企業側からの訴求では伝えきれない「使ってみてどうだったか」というリアルな声が視聴者に届きます。検討段階の不安を第三者の言葉で解消できるため、商談での活用はもちろん、WebサイトやYouTubeチャンネル・展示会・セミナーと幅広い場面で営業支援ツールとして機能します。
インタビュー動画の作り方
ステップ1:目的・ターゲットを明確にする
インタビュー動画の制作を始める前に、最も重要なのが目的の明確化とターゲットの設定です。
- 誰に届けるのか(採用候補者/見込み客/既存顧客/投資家 など)
- 何を伝えたいのか(商品の効果/職場の雰囲気/代表の理念 など)
- 視聴後にどんな行動を取ってほしいか(応募する/問い合わせる/購入する など)
この3点が明確になって初めて、「どんな構成・演出・尺が最適か」が決まります。「何のために制作するのか」「誰に向けて届けるのか」、目的が曖昧なまま制作に入ると、訴求ポイントや質問内容がぶれ、なんとなく良い動画は完成しても、成果が出る動画にはなりません。まずはチームや関係者と認識を揃え、この3点を言葉にするところから始めましょう。
ステップ2:インタビュー動画の企画・構成を作成する
動画の目的とターゲットが定まったら、次は「何を・どの順番で・どう語ってもらうか」という企画・構成の設計です。ステップ1で定めた目的を映像として具体化する工程であり、撮影や編集の方向性もすべてここで決まります。
話者の選定
誰に語ってもらうかは、企画の核心です。「最も成果が出た人」が最適とは限らず、視聴者が「自分と近い」と感じられる境遇の人物を選ぶことで、共感と信頼が生まれやすくなります。目的とターゲットに照らして、最も説得力のある話者を選びましょう。
尺と配信先の想定
SNS用なら1〜2分、採用サイトやLPへの埋め込みなら3〜5分が目安です。「どこで・どんな文脈で見られるか」を企画段階で決めておくことで、撮影後に素材が使いにくくなる事態を防げます。配信先と尺は早めに関係者と揃えておきましょう。
構成の軸は目的に合わせて設計する
視聴者の感情を動かしやすいのは、情報の羅列ではなく「人を主役にした語り」です。ただし最適な構成軸は、動画の目的によって異なります。代表的な4パターンを以下に整理しました。
動画の目的 | 推奨される構成軸 | 構成の流れ(例) |
顧客導入事例 | 変化のストーリー | 課題(Before)→ 決断のきっかけ → 変化(After)→ メッセージ |
採用動画・会社紹介 | 等身大の人物像と職場のリアル | 入社のきっかけ → 仕事への向き合い方 → 印象的なエピソード → 求職者へのメッセージ |
経営者インタビュー・ビジョン発信 | 想いの深さと一貫性 | 原体験 → 現在の事業観 → 描く未来像 → 視聴者への呼びかけ |
商品・サービスPR | 専門性と信頼の根拠 | こだわりの背景 → 具体的な工夫 → 利用者・現場の評価 |
いずれの構成においても共通する原則は、「視聴者が話者に感情移入できる入口」を最初に設けることです。話者の境遇・人物像・想いのいずれかに共感の起点を置くことで、視聴者は最後まで物語を追いかけてくれます。
以下は、最も汎用性の高い「変化のストーリー型」を例にした質問パートの設計です。
パート | 役割 | 質問の例 |
課題(Before) | 共感を生む入り口 | 「以前はどんな悩みや不安がありましたか?」 |
出会い・決断 | 転換点を示す | 「何がきっかけで、変えようと思いましたか?」 |
変化(After) | 信頼と期待感を高める | 「導入・入社後、具体的に何が変わりましたか?」 |
メッセージ | 視聴者への橋渡し | 「同じ悩みを持つ方に一言お願いします」 |
質問内容を決める
構成が固まったら、各パートで実際に問いかける質問を具体的に言葉にしておきましょう。「はい/いいえ」で終わる閉じた質問ではなく、「どのように感じましたか?」「具体的に教えてください」といったオープンクエスチョンを中心に設計することで、話者が自分の言葉で語れる余白が生まれます。質問リストは撮影前に話者へ共有し、方向性を揃えておくと当日話を引き出しやすくなります。
企画・構成をここで綿密に固めておくことが、撮影当日のスムーズな進行と撮り直しリスクの最小化につながります。この構成を土台に、次のステップで撮影準備へ進みます。
ステップ3:撮影準備
企画・構成が固まったら、次は撮影本番に向けた準備を行います。機材・撮影場所・スケジュールは、映像クオリティと当日の進行の安定に直結する重要な要素です。
必要機材の検討・確保
撮影に必要な機材を事前にリストアップし、手配・動作確認まで済ませておきます。当日の機材トラブルは撮り直しコストに直結するため、予備バッテリーやケーブル類の準備も忘れないようにしましょう。
機材 | 役割 |
カメラ(ミラーレス一眼など) | メイン映像の撮影 |
三脚 | 安定した画を確保 |
照明(LEDパネルなど) | 被写体の表情を明るく自然に見せる |
マイク(ガンマイクorピンマイク) | クリアな音声収録 |
レフ板 | 影を自然に補正 |
撮影場所の検討・確保
撮影場所は「映像の世界観」を決定づける重要な要素です。話者のブランドイメージや動画の目的に合った空間を選びましょう。自社オフィスを使う場合も、背景に余計な物が映り込まないよう事前に整理が必要です。外部ロケの場合は、騒音・照明条件・許可取りなどを当日より前に現地確認しておくことが理想です。
撮影場所の種類 | 向いているシーン |
自社オフィス・会議室 | 社員インタビュー・企業紹介 |
外部スタジオ | 高品質なブランディング・経営者インタビュー |
実際の現場・職場 | 採用動画・現場のリアルを訴求 |
カフェ・屋外ロケ | 親しみやすさ重視・代表インタビュー |
スケジュールの検討・確保
撮影当日の流れを時間単位で設計しておきます。インタビューは「話者のコンディションが良い時間帯」に行うことが理想です。一般的に午前中は集中力が高まりやすいとされていますが、個人差もあるため、事前に話者の都合や状態を確認したうえでスケジュールを組むと良いでしょう。また、話者に「緊張をほぐす準備時間」を15~30分程度確保しておくと、本番に臨みやすくなります。
スケジュール項目 | 目安時間 |
機材セッティング・テスト撮影 | 30〜60分 |
話者との事前雑談・リラックスタイム | 15〜30分 |
インタビュー本番(1名) | 30〜60分 |
インサート撮影 | 30〜60分 |
予備・撮り直し時間 | 15〜30分 |
インサート映像の計画
インタビューカットだけで構成するか、職場の風景・作業シーン・商品などのインサートを組み合わせるかを、撮影前にイメージしておきましょう。インサート映像は、ジャンプカットの自然なつなぎとしても機能し、編集の演出幅を大きく広げます。当日に「あの素材を撮り忘れた」とならないよう、必要なカットをリストアップしてスケジュールに組み込んでおくと安心です。
ステップ4:撮影
準備が整ったら、いよいよ撮影本番です。インタビュー動画の撮影では、機材の操作スキルと同じくらい映像としての見え方の設計が重要です。配置・構図・アングルのポイントを押さえておきましょう。
配置のポイント
話者の配置は、視聴者が感じる「距離感」と「印象」を左右します。話者を画面の中央に置く「センター配置」は安定感と誠実さを与え、画面の左右どちらかにずらす「三分割配置」は自然な余白が生まれ、視聴者に圧迫感を与えません。背景に企業のロゴや空間が自然に映り込む配置にすることで、ブランドの世界観も同時に伝えられます。
構図のポイント
インタビュー動画では、話者の「バストショット(胸から上)」が基本の構図です。顔の表情と上半身の動きが収まり、視聴者が話者に集中しやすい画になります。顔のアップ(クローズアップ)は感情の強調に効果的ですが、長時間続くと圧迫感が出るため、感情が高まる場面や印象的な言葉のタイミングに絞って使うと効果的です。
アングルのポイント
カメラを話者の正面よりわずかに斜め前に置くだけで、インタビューが「対話している空気感」に近づきます。真正面すぎると証明写真のような硬さが生まれるため、微妙な角度の調整が映像の温度感を変えます。
アングル | 印象 | 向いているシーン |
目線と同じ高さ | 等身大・誠実・親近感 | 社員インタビュー・顧客の声 |
やや見上げる | 存在感・信頼感・力強さ | 経営者インタビュー・ビジョン訴求 |
斜め45度 | 自然・会話的・親しみやすい | 採用動画・カジュアルなブランディング |
ステップ5:編集・演出
撮影した素材を「成果につながる動画」に仕上げるのが編集工程です。ただ映像をつなぐだけでなく、企画構成の意図を映像として体現し、視聴者の感情を自然に動かす「設計」が求められます。以下のポイントを意識して編集を進めましょう。
企画構成に沿って編集する
編集はステップ2で設計した「構成の流れ」に忠実に進めることが基本です。撮影素材が多くなるほど「良い発言」を詰め込みたくなりますが、構成の軸からはずれるエピソードは思い切って省きましょう。「課題→転換→変化→メッセージ」のストーリーラインが最後まで一本通っている動画は、視聴者に迷いなく届きます。
フィラー言葉をカットし、自然につなぐ
「えー」「あのー」「そうですね…」といったフィラー言葉(つなぎ言葉)は、会話では自然でも映像では冗長に聞こえます。積極的にカットして、テンポよく言葉がつながるように整えましょう。ただし、すべてを切り詰めすぎると「急かされている印象」になるため、話者が息を整える自然な間(ま)は残すバランスが大切です。
カット時のジャンプカットをうまく調整する
発言の途中をカットすると、映像が突然飛ぶ「ジャンプカット」が発生します。これを自然に見せるには以下の方法が有効です。
- インサート映像を重ねる: カットの継ぎ目に、職場の風景・手元・作業シーンなどの補助映像を挿入することで、視聴者に気づかれずにつなぐことができます
- テロップでカバーする: カット前後で重要なキーワードのテロップを表示することで、視線が文字に向き、映像の切り替わりが自然に見えます
- カットのタイミングを「呼吸」に合わせる: 話者が息を吸う・一瞬止まる瞬間にカットを入れると、不自然さが軽減されます
BGM・効果音・テロップは「目的と世界観」から選ぶ
BGMやテロップは「なんとなく華やかに見せるため」に使うものではなく、動画の目的と視聴者に与えたいイメージから逆算して選ぶべき演出要素です。
演出要素 | 選び方のポイント |
BGM | 採用動画なら爽やかで前向きなトーン、ブランディング動画なら落ち着きと品格のある楽曲を。音量は語りの邪魔をしない控えめな設定が基本 |
効果音 | テロップ表示時のさりげない音程度に留め、過剰な演出は信頼感を損なうためインタビュー動画では基本的に不要。 |
テロップ | 重要なキーワードや数字は強調テロップで視覚的に残す。フォント・色・サイズもブランドイメージと統一することで、動画全体のクオリティ感が上がる |
インタビュー動画の制作のコツ
ターゲット視点での情報整理
「この動画を見るのはどんな人か」を常に意識して構成を組みましょう。制作側が「伝えたいこと」ではなく、視聴者が「知りたいこと・共感できること」を優先することで、刺さるコンテンツになります。
撮影1週間前の事前取材:シナリオ・質問設計の精度を上げる
撮影の1週間前ほどを目安に、話者への事前取材を実施しましょう。「どんな経緯でその仕事に就いたか」「印象に残っているエピソードは何か」「今どんな想いで働いているか」といった内容をあらかじめ把握することで、シナリオや訴求要素の設計精度が上がり、質問内容を話者に合わせて最適化できます。またこの取材が「どんな人が聞いてくれるのか」を話者に伝える機会にもなり、当日の緊張を和らげる効果も生まれます。撮影当日に「良い話を引き出せなかった」という事態を防ぐための、重要な準備工程です。
話者がリラックスできる環境をつくる:場づくりとアイスブレイク
事前取材で顔なじみになっていても、カメラが向いた瞬間に緊張する人は少なくありません。撮影開始前にスタッフ全員で軽い雑談をしたり、「本番前に一度練習で話してみましょう」と準備時間を設けたりすることで、話者の緊張をほぐしやすくなります。話者が「見られている」ではなく「話を聞いてもらっている」と感じられる現場づくりを意識しましょう。
「台本」を読み込ませない:現場でしか生まれない「生の言葉」を引き出す
話者に事前に模範解答を用意させてしまうと、カメラの前で暗記を思い出そうとしている顔、口調になってしまいます。質問の方向性は共有しても、答えの文言はできる限り本人の言葉で話してもらうのが鉄則です。うまく言えなくても、それが「生の言葉」であることが視聴者には伝わります。
失敗しない制作会社の選び方|3つのチェックポイント
インタビュー動画は、制作の質が成果に直結するコンテンツです。「映像がきれいかどうか」だけで制作会社を選ぶと、納品物のクオリティには満足しても成果が出ないというミスマッチが起こりがちです。失敗を避けるために、次の3つの観点で制作会社を見極めましょう。
ポイント1:マーケティング視点での提案ができるか
インタビュー動画は「作って終わり」ではなく、応募・問い合わせ・購入といった成果につなげることがゴールです。制作会社が単なる映像制作の請け負いにとどまらず、ビジネス成果から逆算した提案ができるかを確認しましょう。
- 動画をどこに配置・配信するかの提案があるか
- 視聴後のCTA設計まで考慮されているか
- 視聴維持率・CVRを高めるための尺・構成の提案ができるか
「映像をきれいに作ること」だけでなく、「成果につながる導線」まで設計できる制作会社が理想です。
ポイント2:イメージする動画に近しい実績があるか
制作会社にはそれぞれ得意領域があります。映像のクオリティが高い会社でも、自社が作りたい動画のジャンル・トーンと実績がかけ離れていると、期待通りの仕上がりにならないことがあります。
- 採用動画なら採用動画、導入事例なら導入事例の実績が豊富か
- 自社のブランドイメージや業界の世界観に合った映像表現の経験があるか
- 過去事例の中に「これに近い動画を作りたい」と思える参考作品があるか
実績を確認するときは、本数の多さよりも「目的・トーン・業界の近さ」を重視するのがポイントです。
ポイント3:担当者とのコミュニケーションの相性
インタビュー動画の制作は、企画から納品まで2〜3か月にわたる長期プロジェクトになることも珍しくありません。担当者と何度もすり合わせを重ねるなかで、コミュニケーションの相性が制作の質に直結します。
- 初回打ち合わせでこちらの意図を正確に汲み取ってくれるか
- レスポンスのスピード・正確さ・丁寧さに問題はないか
- 「言われたとおりに作る」だけでなく、専門家として建設的な提案をしてくれるか
特にインタビュー動画は、撮影現場で話者を引き出す力にディレクター個人の力量が大きく影響します。会社の実績だけでなく、実際に担当する人との相性まで確認できると安心です。
まとめ
インタビュー動画は、テキストや静止画では届かない「人の誠実さ・熱量・ストーリー」を映像で伝えられる、企業にとって最も力強いコンテンツのひとつです。採用・販促・ブランディングと目的は異なっても、「視聴者の感情を動かし、行動を引き出す」という本質は変わりません。
インタビュー動画は、目的の設定を起点に、企画・構成、撮影準備、撮影、編集へと順を追って進めることが大切です。各工程で「誰に・何を・どう動いてほしいか」という目的を軸に判断することが、成果につながる動画づくりの基本です。撮影前の準備と編集の工夫も、動画の仕上がりと成果を左右する重要なポイントです。
自社での制作が難しい場合や、よりクオリティを高めたい場合は、プロへの外注も有効な選択肢です。「何から始めればいいかわからない」という段階でも構いません。企画段階からサポート可能なLOCUSに、まずは無料相談からでもお気軽にご相談ください。貴社の目的や課題をお聞きしながら、最適な制作プランを一緒に考えます。

監修者
渡邊 友浩(株式会社LOCUS 事業推進グループ チーフ)
2017年、動画制作・動画マーケティング支援を行うLOCUSに入社。営業としてBtoB/BtoC問わず累計80社以上の動画活用を支援。現在は事業推進グループとして、宣伝会議やデジタルハリウッドSTUDIOをはじめ、企業・団体向けセミナーで多数登壇。現場で培った経験をもとに、企業のYouTube活用やブランディング動画など、動画マーケティングの戦略立案と実践的な活用ノウハウを発信し続けている。
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