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デジタルサイネージの活用事例


目次[非表示]

  1. 1.デジタルサイネージ=屋外動画広告とは?
  2. 2.デジタルサイネージの3つの種類と効果
  3. 3.海外の特殊なデジタルサイネージ
  4. 4.3DサイネージのWOW!
  5. 5.まとめ


デジタルサイネージ=屋外動画広告とは?


最近、都市の駅前などで見られる3D映像として、まるで飛び出すように立体的に流れるインパクトのある動画広告を見たことがある人は少なくないと思います。それらはもはや動画広告の枠を越え、駅前や町のシンボルや観光名所として認知されることも多々あります。

屋外広告は、生活導線上において自動的に目に入るので、非常に広告効果が高いとされています。また、都市の中心地で見られる大きなデジタルサイネージは、企業の規模感や社会的信用度のアピールにつながることもあり、商品などの販売アピールに直接つながる動画広告よりも、インパクト重視で、企業の印象向上のみを意識した動画広告が目立ちます。



サイネージの種類はさまざまですが、店の宣伝用看板や電柱看板などの小さなサイネージの他、駅前や大型ビルの屋上に掲示された大型サイネージまであります。

昨今は、これらのサイネージがデジタル化された「デジタルサイネージ」が一般化しようとしています。看板が動画としてアクティブに動くことで、より強いインパクトと多くの情報量を動画で提示することができるようになったのです。


デジタルサイネージの3つの種類と効果


デジタルサイネージには、いくつかの種類がありますが、大きく分けると3つに大別できます。1つ目は、動画を流すだけのシンプルなスタンドアローン型。2つ目は、ネットワークにつないでコンテンツを随時更新して配信できるネットワーク型。3つ目は、利用者がタッチパネル操作をして利用することができるインタラクティブ型です。


スタンドアローン型

スタンドアローン型は、単に広報宣伝用の動画をリピートし、発信するデバイスとして利用されます。どちらかというと店舗前や病院内、マーケット内の動画広告など、小型ではあるが、動的広告であるために、目につきやすく、つい足を止めて見てしまう効果があります。

商品の詳細を知ろうと思う時に1、枚の画像で見るよりも動画として見た方が動きがあり、かつプロセスのある情報を知ることが可能になります。

人は無意識に動きのある情報や、インパクトのある視覚情報に目を止める習性があるので、動画を通じて感覚的に情報を手に入れてしまうという効果があります。

大型のものになると、ビルの2面角を利用した3Dサイネージがあります。3Dという現実か非現実かわからないような、大きなインパクトを与える立体的な動画広告を演出できます。このような3Dサイネージは、通行中の歩行者の目に止まるだけでなく、SNSを通じて拡散され、大きな話題になる可能性を秘めています。


ネットワーク型

ネットワーク型は、電車やタクシーにおけるデジタルサイネージのように、動画広告だけではなく、ニュースや天気予報などの有用な情報を流すことで、利用者の視聴意欲を高めることができるサイネージです。通行中に視聴するようなシチュエーションよりも、乗り物や待合室、休憩所のような待機状態の時に視聴するテレビ広告のような効果があります。

広告を見せられているというよりも、ニュースを能動的に視聴している、というような、より利用者の能動性に働きかけることが可能になります。 最初から見たいと思って視聴するのではなく、偶然目にして知るという、いわゆるテレビCMのような情報取得が可能になるのです。

ネットワーク型の場合は、オンラインで管理するシステムを通じてネットワークされた、複数のデジタルサイネージを制御する事が出来るため、ディスプレイや時間、曜日で動画を出し分けたり、気温や花粉症指数などと連動して動画配信のコントロールが可能となっています。


インタラクティブ型

インタラクティブ型は、スーパーマーケットや繁華街などで見ることができ、時にタッチパネル型で非常に便利なインタラクティブサイネージとして見ることができます。

自分の行きたい場所をチェックできたり、欲しい情報を検索して発見することができる機能が備わっています。これらのインタラクティブサイネージは、広告機能はもとより、リアルタイムで実用的に利用することができることが何よりのポイントです。

これらのインタラクティブサイネージは、既に大型商業施設ではデフォルトで設置されるようになりました。そしてインタラクティブサイネージを使い、店舗や企業でも様々な試みが行われるようになってきたのです。


海外の特殊なデジタルサイネージ

デジタルサイネージは昨今 、日本でも多く見られるようになりましたが、海外ではいち早く最新のデジタル技術を利用して多様な試みが成されてきました。その事例を紹介していきます。


スウェーデンの薬局禁煙を促すサイネージ


スウェーデンのApoteket Hjärtatという薬局がストックホルムの市中に設置したデジタルサイネージは、非常にユニークです。

APOTEKのロゴが描かれたサイネージに青年が佇んでおり、画面の前を喫煙者が通過すると、まるでタバコが煙いとばかりに咳き込むのです。

このサイネージには、煙を感知するセンサーがついており、喫煙者が目の前を通ると反応するようにできています。咳き込んだ青年の映像の次には禁煙パッチの宣伝が流れ、しっかりと商品の宣伝もしています。

デジタルサイネージは、このような驚きを演出することで大きなインパクトを与え、企業イメージを上げることを目的として制作されることがあります。この驚きを演出することをビジネス用語でWOW体験と呼びます。

昨今のデジタルサイネージは、WOW体験をいかに演出できるかに集約されている傾向があります。


British Airways 飛行機を追いかける子供のサイネージ


イギリスの航空会社British Airwaysは、ロンドンの広場に設置された大きなデジタルサイネージに画期的な広告「Magic of Flying」を掲出しました。

サイネージのうしろから飛行機が飛ぶ立つと、画面に映し出された子供が立ち上がり、飛んでいく飛行機を追いかけます。そして「○○から飛んできた〇〇だよ!」と、飛んできた飛行機の便名がテロップに表示されるのです。

このサイネージは、飛行機の発着時間と連動して起動するように設定されており、天候情報とも連動して晴れか曇りの日にしか掲示しないように設定されていました。このWOWな演出により、SNSで当広告が大きな話題となり、航空会社にとっては大きなイメージアップとなりました。


あくびを誘う広告からコーヒーの試飲に誘う


ブラジルコーヒーメーカー「CAFE PELE」が駅ホームに掲出したサイネージも非常にユニークです。 ホーム内のど真ん中に立つサイネージに青年の顔の映像が流れ、眠たげにあくびをしようします。

それを見た利用者はついついつられてあくびをしてしまいます。すると「今あくびしましたよね? コーヒータイムです!」というキャッチコピーが流れ、リアルにコンパニオンが登場してコーヒーの試飲ができるのです。

このキャンペーンは大きな話題となり、眠気覚ましのコーヒー=「CAFE PELE」の認知度は大きく上がりました。

このサイネージは、人が目の前を通過すると配信されるように設定されており、駅で疲弊したビジネスマンがいる時間帯にうまく合わせて制作されているのです。


DOVE 雨をシャワーに変えて楽しむサイネージ


シャンプーなどのバス用品を販売する「Dove」がニューヨークのタイムズスクエアで仕掛けたデジタルサイネージも画期的で大きな話題を呼びました。

雨が降ると動画が配信され、モデルが雨をシャワーに見立てて気持ち良さそうに浴びているように見える映像が流れます。

天候情報と連動していて、雨が降りそうな時でもモデルが現れ「もうすぐ雨降りそう…」「もうすぐシャワーの時間ね」と、視聴者の知的好奇心を刺激するのです。

雨と連動してシャワーを浴びるという面白さと、シャワーを浴びながらDoveのシャンプーを使う心地良さを同時に発信して、驚きと関心を連動させています。


3DサイネージのWOW!

昨今、駅前や大型ビルで見られる大型の3Dデジタルサイネージには、大きなWOWを与える効果があります。 ビルの角2面を使い、動物や乗り物が迫力満点に動き出す3Dサイネージは、広告以上に町のシンボルとして大きな話題性があります。


新宿駅前

新宿の駅前にある猫のサイネージは、渋谷のハチ公像のようにもはや駅前のシンボルとして認知されています。


渋谷のセンター街

渋谷の駅前には、それこそハチ公の3Dサイネージが設置され、ハチ公が駆け回る映像が配信されています。


マレーシア クアラルンプール

アラルンプールのショッピングセンターに設置された3Dデジタルサイネージから飛び出す牛など、肉眼で3D映像が見られるスクリーンの設置はマレーシア初ということで大きな話題を呼びました。


中国 成都

中国 成都市にあるショッピングモールの壁面に設置された巨大なデジタルサイネージ。そこに放映された「宇宙船」をテーマにした3Dクリエイティブがこちらです。


韓国 ソウル

ソウルの複合商業施設に設置された世界最大級の大型LEDディスプレイは、湾曲したボックス型と特殊な形状のため、正面からはもちろんのこと、側面からも迫力がある映像演出を可能としています。


まとめ

今回はデジタルサイネージをテーマとした内容ですが、LOCUSではデジタルサイネージはもちろんのこと、YouTubeやテレビCM、展示会、商談、採用や研修まで、様々な活用シーンにおける動画活用のコンサルティングを行っておりますので、ビジネスで動画を活用することに興味がございましたらお気軽にお問合せください!    




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