【2024年最新】インスタライブの仕組みと特徴について解説
ライブ配信は、近頃のSNSのほとんどのプラットフォームに常備されていますが、中でも特に有名インフルエンサーや企業が頻繁に利用しているのがInstagramに実装されているインスタライブです。Instagramは、YouTubeやTwitterに比べてデザイン性が高く、どちらかというと写真に特化したSNSなので、ファッション性の高いアーティストやタレントの利用頻度が高い傾向にあります。
インスタライブがどんなものか知るためには、まず生配信プラットフォームにはどんなものがあるかを知る必要があります。
ライブ配信ができるプラットフォームにはいくつかに種類があります。
・YouTube
・TikTok
・Twitch
・Vimeo
・17LIVE
・showroom
配信する目的や客層によって、使うべきプラットフォームは変わってきますが、大別して長尺の動画配信がどちらかというとメインであるYouTubeとVimeo、ショート動画に特化したTikTok、ゲーム配信に特化したTwitch、ライブ配信に特化した17ライブとshowroomと分けることができます。
中でもInstagramは、写真に特化したSNSで、幅広く不特定多数の利用者とつながることができる特性がありインスタライブには、いくつかの特徴的な機能があります。
インスタライブの特徴
スマホでの配信に特化している
インスタライブは、iPhoneやAndroidなどのスマホで配信する縦型の映像に特化しており、原則PCから配信することはできません。不便なように思えるかもしれませんが、逆にいえば「スマホで簡単に配信するならインスタライブでしょ!」というイメージを構築することができ、コンビニエンスな印象を与えることができます。そのため、インスタライブは多くの10代〜20代の若者に支持されています。
※参照:令和5年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動における調査報告書より 総務省
「LIVE」の通知が、フォロワーのトップページに表示される。
ライブ中の表示は、ほとんどのSNSでありますが、インスタライブの場合は、アプリを開いたトップページにフォロワーに表示されるので、他の生配信プラットフォームに比べて優先度が高い傾向にあります。 また、通知機能もあるので、好きなフォロワーのライブがはじまると通知が来るシステムもついています。固定ファンがいるタレントや特定の支持層がいる商品などのビジネスにおいては、インスタライブはフォロワーにアクセスしやすい傾向にあります。
参加者の表示がされる
インスタライブの特徴のひとつとして「○○が参加しました」という参加者の名前が画面上に表記されることがあります。そうすることで配信側も参加者の存在に気づくことができます。実際の対面と違い、生配信の場合は、視聴者の存在がわかりづらく、数字でしかわからないのが通常です。そのため、リアルなライブよりも相互にコミュニケーションをとりづらい傾向にありますが、インスタライブには、オンライン上でもコミュニケーションをとるための配慮がそこかしこに見られます。
参加したフォロワーが、はじめに挨拶コメントを候補から選択して発信できることも、コミュニケーションを促す配慮のひとつと考えられます。
また、インスタライブでは、フォロワーのコメントが画面上でリアルタイムに確認できます。フォロワーのコメントが画面上に表示されることで、配信者もフォロワーも参加者のコメントを相互に認知して実際に会話をしているようなやりとりができるのです。配信者が、フォロワーのコメントを拾って配信中のネタにすることで相互コミュニケーションが成立し、生配信の醍醐味となるのです。
配信画面にエフェクトをかけることができる
インスタライブでは、最近のビデオ通話にも実装されているエフェクト機能を生配信中に利用することができます。動画のエフェクト機能は、年々そのクオリティが高くなってきており、シンプルにイラストキャラのような猫耳をつけたり、髭メガネをつけるようなことだけでなく、リアルに顔を変形させたり、自分の顔を別人の顔に差し替えることができるのです。このエフェクト機能を多用して笑いをとりながら、エンタメ性の高い配信を行うことが可能になります。
生配信をシェアできる
インスタライブを自分で楽しむだけでなく、フォローしている対象を知らない他人に知らせる時、シェアボタンを押すだけで即時に伝えることができます。 配信中の画面下部に表示される飛行機型のアイコンをタップすると、ライブ中のアドレスを別の知人に教えることができます。
参加リクエストをしてコラボ配信ができる
インスタライブの他のプラットフォームにない最大の特徴が、とても簡単にコラボ配信ができることです。自分の生配信の最中にコラボを希望しているアカウントに参加リクエストを送り、相手に承諾されれば画面が分割されてコラボされます。
多くの場合が、事前にゲスト参加を告知してコラボされますが、場合によってはその場のノリでゲリラ的に参加リクエストをしてコラボすることもできます。
2021年より4人同時配信できる「Live Rooms」開始
インスタライブのコラボ機能が、2021年より変更になりました。それまで同時配信できる人数は2人までだったのが、4人まで同時に配信可能になったのです。
自分の配信中に3人のゲストを招待すると、画面が4分割され、同時に4人がコミュニケーションを交わすことが可能になりました。コロナ禍で、対面でスキンシップを行うことができない中、オンライン空間を利用して友人や仲間が集うことの大切さを再認識するために大きな需要を得たサービスでした。
実際に自分が参加するだけでなく、タレントやインフルエンサーが集っている姿を見ているだけでも、擬似的にグループでワイワイ楽しむことが可能になります。
この機能は、グループで楽しむというエンタメの幅を広げただけではなく、離れた関係性にある人々の距離を縮めることができるようになったという利点もあります。国内だけではなく、海外のインフルエンサーやアーティスト、友人との親密なやりとりをコンビニエンスに楽しむことができるようになったことは、令和の革新的なコンテンツのひとつと言えるでしょう。
◉インスタライブでは稼げない?
インスタライブに投げ銭機能はありません。またInstagram自体もYouTubeのように広告を収益化する機能がないので、SNSを利用してそのまま収益につなげることは難しいです。
しかしながら、たくさんのフォロワーを獲得することで広告案件を手にして収益化することは可能です。大体フォロワーを1万人以上増やすことで、広告案件の仕事にしていくことが可能になると言われています。
また、広告収益や投げ銭がない分、フォロワーとのシンプルな関係性を維持できるため、視聴する側からするとストレスなく楽しめる好印象のSNSとして認知され、Instagramをメインの媒体としているインフルエンサーの印象自体も良くなります。
たくさんのフォロワーを獲得できれば、アーティストならばライブへの集客、店舗ならば店への来客、企業ならば商品の購入へとつなぐことができます。フォロワー獲得の目的が、SNSでの収益を目的としないならば、生配信はインスタライブを利用することで好印象に集客をすることができると言えます。
インスタライブ基本的なやり方
STEP①アプリを開いた中央の+ボタンをタップ
STEP②右下のカメラマークをタップorホーム画面を左から右にスワイプorホーム画面上の自分のストーリーズをタップから、投稿/ストーリーズ/リール/ライブの中からライブを選択。
STEP③配信対象をすべての人/親しい友達(友達を選択)/練習の中から選択。
STEP④画面下中央の「タイトルを追加」から配信のタイトル設定ができます。
STEP⑤中央配信開始ボタンをタップで配信!
インカメラとアウトカメラの切り替え/エフェクト機能/画像の挿入/マイクオンオフ/映像オンオフ/コメント入力なども利用できます。
STEP⑥右上×ボタンをタップで、配信終了。今すぐ終了ボタンで終了します。
STEP⑦動画をシェアするか破棄するか選択できます。
STEP⑧シェアする場合は、タグ付けや場所を設定してタイムラインにシェアできます。
★日時指定も可能です
日時を指定する場合は、ライブ配信画面の左中央にカレンダーマークがあるので、そこから日時を指定します。日時指定すると、自分のプロフィール画面にタイトルと日時が表示されます。
インスタライブの顧客層動向
Instagramの利用者の多くが、若者層であることは明白ですが、果たして彼らがどんな内容のものをどんな時間帯にどんな目的で視聴しているのかを検証したいと思います。
利用目的
LINEやFacebookが知人との情報交換に特化しているのに対して、Instagramは、趣味や趣向に関する情報収集に特化しています。
そのため、タレントやアーティストのフォロワーや料理やスポーツに関するフォロワーが多い傾向にあります。もちろん、自分の近況報告にも利用されますが、「インスタ映え」という言葉があるように、綺麗に切りとられたエンタメ性の高い娯楽の写真を投稿する傾向にあり、趣味を堪能する時間の一部として利用されている傾向にあります。
参照:Instagramユーザーのモチベーション トレンダーズ調べ
利用世代
SNSの利用世代は年々高くなっています。最近は40〜50代のSNS利用が増加しており、若年層向けのプラットフォームとは言い難くなっています。そのため、中高年向けのインスタライブにもそれなりの需要があると考えられます。若年層から中高年世代までの幅広い層の趣味趣向に訴求するものなら、多くのフォロワーが得られる可能性があると考えられます。
視聴時間帯
Instagramの利用目的が、趣味趣向のためであることと連動して、視聴する時間帯も朝、昼、夜以降に集中しています。
特に夜の20時〜22時の時間に集中しており、就寝前のリラックスタイムの娯楽のひとつになっている傾向にあります。 このことからインスタライブやInstagramの投稿時間は、夕方以降から就寝前が適していることがわかります。
インスタライブを視聴して貰うためのテクニック
告知をする
なるべくたくさんの人に見て貰うために、事前に告知することは大切です。集客しないと赤字になってしまうリアルなイベントほど大々的にする必要はないかもしれないですが、少なくとも1週間前くらいまでに配信の告知をしておくと、フォロワーにとっても嬉しいものです。
簡単な画像ポスターをつくって投稿しておくことで、フォロワーは投稿履歴から配信日を確認することができます。配信日と時間、内容を大きめに掲示しておくことで、フォロワーは、あらかじめ時間を空けて生配信を視聴してくれるようになります。
また、フォロワーの方々に情報共有を促すことで、新規顧客開拓につなげることもできます。イベント的な情報発信することで、大きな宣伝効果があると考えられます。
配信時間をフォロワーに合わせる
どんなに多くのフォロワーがいても、配信時間が仕事や学校の時間内であったりすると、視聴することはできません。自分のフォロワーの視聴可能時間はいつなのかを把握して配信することが大事です。一般的に夜の20時〜22時が適切とされていますが、フォロワーが主婦層であったり、10代だったりすると、それぞれ適した時間は異なってくる可能性があります。また、自分のフォロワーとファン層が重複するインフルエンサーと同じ時間帯に生配信をすると、当然視聴者数は減ってしまいます。それら数多の条件をチェックした上で適した時間を設定することが肝要です。
視聴者へのレスポンスを忘れない
人気のあるライバーの多くが、フォロワーとのコミュニケーションをしっかりと行っています。一方通行の情報提供ならば、ライブで行う意味がありません。ライブを通して意思疎通ができることこそがインスタライブの魅力です。コメントや質問で提示された内容にしっかり答えてあげて、フォロワーとコミュニケーションをとることで、視聴者は次のライブへのモチベーションになります。
魅力的なコンテンツを用意する
人気のあるインフルエンサーならば、特別なコンテンツ内容じゃなくても視聴してくれますし、そもそも語る内容をいかに魅力的にするかを知っていることが多いものです。 逆にそれほどフォロワーが多くなくても、コンテンツを魅力的にすることで、フォローを増やしていくことが可能になります。時事問題や3大欲求である食や性に関わることを主題にすると多くの視聴者の関心を惹くことができます。
時に過激な内容の方がフォロワーの知的好奇心を刺激することが多く、ついつい過激なネタを配信する傾向になることがありますが、それらの過激なコンテンツは常に炎上と隣り合わせで、場合によっては自分や企業の評判を下げることになりかねません。
知的好奇心を刺激するのは、配信する本人のユーモラスな魅力であったり、説得力のある発言である場合もあります。自分の配信内容のどこに人を惹きつけるポイントがあるのか、分析しつつ臨むことも大切です。
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